高橋文雅調教師が愛知杯に使う、
アルマディヴァンについて。
高橋調教師は、北里大学の獣医学部を卒業した後、
ナリタブライアンなどでお馴染みの早田牧場で獣医として働いていましたが、
2000年に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月からは、
大久保洋吉調教師の厩舎で厩務員になると、2011年からは調教助手になって、
10年くらい大久保調教師のところで腕を磨いていました。
また、高橋調教師は、厩舎に入った頃、大仲(厩舎の休憩所)に住ませてもらったり、
大久保調教師にとても世話になったと言っていました。
そして高橋調教師は、2012年に調教師の試験に受かると、
その年の3月に自分の厩舎を開業していて、1年目は5勝止まりで、
獲得賞金が6571万円でしたが、それからは、
2013年→10勝・獲得賞金1億2926万円
2014年→13勝・獲得賞金1億9759万円
と、順調に数字を伸ばしていました。
また、去年の高橋調教師は、「18勝・獲得賞金3億2682万円」と、
今までで一番いい成績を残しましたから、師はこの結果をとても喜んだでしょう。
ただ、開業してからまだ日が浅いこともあって、重賞では、
去年の中京記念でアルマディヴァンが2着に入ったのが最高で、まだ勝てていません。
それに、師と同期の調教師は、全部で7人いますが、その内、
高橋亮調教師→2014年のCBC賞でトーホウアラポーマが1着
金成貴史→2015年の新潟ジャンプSでティリアンパープルが1着
黒岩陽一→2015円の毎日杯でミュゼエイリアンが1着
と、3人が重賞を勝っているのですから、今の高橋調教師は、
「早く3人と肩を並べたい」と思っている筈です。
ですから、愛知杯に使うアルマディヴァンは、師の立場でしたら、
「何としても同期に追い付く」と考えて、お釣りを残さずメイチに仕上げるでしょう。
そこで、実際に高橋調教師がどう仕上げてくるのかを確認しようと思って、
最終追い切りの様子を見たところ、坂路で強めに追われて、
全体が56秒1、終いが12秒4という時計を出していて、
脚捌きは見ていて気持ちがいいほど軽快なものでしたから、
力を出せる状態に仕上がっているのは間違いないと思いますので、
上位に入ってくる可能性が十分にあると見ています。