一口馬主クラブの「G1レーシング」が愛知杯に出走させる、
ヴィルジニアについて。
「G1レーシング」は、「現7歳馬が初めて出資者を募集した世代」で、
所属馬を走らせ始めたのが2011年からという、まだ歴史の浅い一口馬主クラブでして、
少し前までは、全国各地で200店舗近くのスポーツクラブを運営している東証一部上場企業、
「セントラルスポーツ株式会社」の相談役である村井良孝氏がクラブの代表を務めておりました。
そして、昨年の6月頃からは、同クラブに於ける「愛馬会法人」の代表を、
「社台グループの創始者」である吉田善哉氏の三男・吉田晴哉氏が務めており、
「クラブ法人」の代表は、晴哉氏のご子息である吉田正志氏が務めております。
同クラブは、まだ歴史が浅いものの、これまでに、
2012年の菊花賞で2着に入ったスカイディグニティや、
同年のアルテミスSを制したコレクターアイテムや、
昨年の青葉賞で2着に入ったタンタアレグリアといった活躍馬を輩出しておりますので、
「前途有望な一口馬主クラブ」と言えるでしょう。
また、同クラブは設立から一昨年まで、
2011年→8勝・獲得賞金1億0178万円
2012年→20勝・獲得賞金3億9186万円
2013年→17勝・獲得賞金2億6708万円
2014年→26勝・獲得賞金4億0476万円
と、着実に獲得賞金を増やし続けております。
更に昨年は、先述したタンタアレグリアの活躍などにより、
「38勝・獲得賞金6億7956万円」という成績を残し、一昨年の数字を大きく上回りましたので、
この結果に関係者達は満足している筈ですが、クラブの関係者達が、
昨年の結果に満足せず、今後も全力で勝利を追求してくると見ております。
このように考える主な理由は、同クラブが、
2012年のアルテミスSをコレクターアイテムで制してから現在まで、
「JRAの重賞で38連敗中」となっているからです。
なお、この状況が影響しているのか、昨年の
「G1レーシング」は、5月1日(金)に計48頭の「2015年度募集馬リスト」(現2歳世代)を発表し、
それから出資を受け付けておりますが、これらの内、既に満口となっているのは26頭のみで、
残りの22頭は、年が明けた現在も出資を受け付けております。
そのため、現在は同クラブの関係者全員が、「重賞の連敗を止めたい」という思いと、
「残りの22頭を少しでも早く満口にするため、
過去の募集馬を活躍させてクラブの知名度を高めたい」という思いの両方を強く抱いている筈です。
そして今週は、1着賞金3600万円(馬主の取り分は8割の2880万円)
の愛知杯にヴィルジニアを出走させますので、
クラブの関係者達が、この馬を預けている池添学調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておりますし、
最終追い切りについての報告が、
「ポリトラックに入れられて、全体が57秒5、終いが
12秒6という時計を出しておりました。完全に馬なり
だったのでそれほど速い時計ではなかったけど、脚捌き
がかなり力強いもので、馬体の張りと毛ヅヤの良さも目
立っていたから、いい状態でレースに臨めそうです」
という内容でしたので、好レースが期待できるでしょう。