永井啓弍オーナーがステイヤーズSに出走させる、
スズカデヴィアスについて。
永井オーナーは、三重県四日市に本社を構える
「トヨタカローラ三重株式会社」の代表取締役会長を務めています。
1961年に設立された同社は、現在、「四日市本社店」、「鈴鹿西支店」、
「松阪支店」、「鳥羽支店」、「伊勢支店」など、三重県内に25の販売店を構えており、
「2014年3月期の売上高」は「215億円」で、社員数は520名ほどの規模となっており、
更に同社は、「株式会社トヨタレンタリース三重」の主要株主でもありますから「優良企業」と言えますので、
その企業のトップである永井オーナーは、「地元経済界の有力者」であると多くの方が認めているのは間違いないでしょう。
そして、JRA馬主としての永井オーナーは、既にキャリアが30年以上に及ぶ大ベテランで、
これまでに、サイレンススズカやスズカマンボやスズカフェニックスなどで多くの重賞レースを勝っている上、
現在は中京馬主協会の会長を務めてもいますので、
経済界だけではなく、競馬界に於いても「有力者」と断言できます。
そんな永井オーナーが最も良い成績を残したのは、
サイレンススズカが、宝塚記念、中山記念、金鯱賞、毎日王冠、小倉大賞典と、
5つの重賞を制した1998年で、その年は、重賞7勝を含む27勝を上げ、
8億7026万円の賞金を獲得していました。
しかし、2010年から一昨年までの永井オーナーの獲得賞金は、
2010年→2億1119万円
2011年→2億2195万円
2012年→3億7140万円
2013年→3億6827万円
と、1998年の半分にも満たない状況が続いていましたし、
2009年の京王杯スプリングCをスズカコーズウェイで制してからは、
しばらく重賞勝ちから遠ざかっていましたので、昨年の永井オーナーは、
「必ず巻き返したい」と考えていた筈で、実際、
サンレイデュークで東京ハイジャンプを制し、重賞の連敗を止められましたし、
全体の成績も、「獲得賞金5億0152万円」(22勝)と、過去2年を大きく上回っていました。
しかし、今年は、サンレイデュークで阪神スプリングジャンプを制しているものの、
先週までの時点で「獲得賞金2億9723万円」(10勝)と、
昨年を大きく下回る数字となっていますので、永井オーナーが、危機感を強く感じていると見ています。
そして、1着賞金6000万円(馬主の取り分は8割の4800万円)
のステイヤーズSにスズカデヴィアスを出走させますので、
永井オーナーの立場ならこの馬を預けている橋田調教師に対して、メイチの勝負仕上げをお願いします。
そして、中間の調教内容を確認したところ、
「一週前追い切りでは、レースでも乗るアッゼニ騎手が坂路で一杯に追って、
全体が51秒6、終い1Fが12秒5という時計でまとめとりました。渋っ
た馬場をものともせずに、速い時計を出せていましたし、一昨日の最終追い
切りも坂路で一杯に追われて、全体が53秒8、終い1Fが12秒5という
時計を出していました。2週続けてびっしりと追えたのは、橋田調教師の狙
い通りに仕上げられている証拠でしょう。これでしたら、存分に力を出し切
れるでしょう」
という報告でしたから、好レースが期待できると見ています。
今年の勝ち馬予想は競馬会員予想にて公開致します。