サウジアラビアロイヤルCで注目しているのは
「アポロサラブレッドクラブ」が登録している
アポロジョージアです。
「アポロサラブレッドクラブ」の母体は、東京、神奈川、千葉、埼玉といった関東エリアを中心に、
墓地の開発や墓石の販売を手掛けている「五陵グループ」で、系列会社には、「株式会社五稜」、
「株式会社日本石材」、「株式会社五稜墓苑開発」の3社がある筈で、
「一般財団法人日本仏教振興会」も同グループの系列団体です。
「五陵グループ」は、東京都品川区に「五稜ビル」という拠点を構えておりまして、
ここは2階と3階が本業の事務所で、4階が「アポロサラブレッドクラブ」の事務所となっております。
以前、同グループが墓苑の販売に力を入れていたのは、東京都江戸川区にある「ルンビニー花園霊園」と、
東京都練馬区にある「本照寺」の2ヶ所でしたが、
現在は、「禅定院」(東京都中野区)と、「増福寺」(神奈川県川崎市)の2ヶ所の販売に力を入れているようです。
なお、「アポロサラブレッドクラブ」がJRAで馬を走らせ始めたのは、2003年のことで、
それから現在までに100頭近くを所有しており、過去の代表的な存在としては、
2006年のフェアリーSを制したアポロティアラや、
2007年の京王杯2歳Sを制したアポロドルチェが挙げられ、
現役では、一昨年の東京ジャンプSと中山大障害、
昨年の中山グランドジャンプを制しているアポロマーベリックが挙げられるでしょう。
一昨年の「アポロサラブレッドクラブ」は、重賞2勝を含む13勝を上げ、
獲得賞金3億1089万円という過去最高の成績を残しておりましたが、昨年は、
「6勝・獲得賞金1億5726万円」と、前年の半分ほどの数字に終わっておりました。
したがって、「今年は少しでも一昨年の数字に近づけたい」と考えている筈ですが、先週までの時点で、
「3勝・獲得賞金5767万円」と、一昨年の「5分の1以下」となる獲得賞金に留まっているのですから、
この数字に「アポロサラブレッドクラブ」の関係者達が危機感を抱いているのは間違いないと判断しております。
また、現在の「アポロサラブレッドクラブ」は、13頭を所有しており、
その内の「稼ぎ頭」は、これまでに2億4713万円の賞金を獲得しているアポロマーベリックですが、
この馬は、昨年の中山グランドジャンプを勝ってから、「6連敗中」となっており、もう一年半近く勝てておりません。
したがって、現在は「アポロサラブレッドクラブ」の関係者達が、
「稼ぎ頭が勝てていない分を他の馬でカバーしたい」とも考えている筈ですので、
1着賞金3200万円(馬主の取り分は8割の2560万円)
のサウジアラビアロイヤルCに登録しているアポロジョージアについては、
この馬を管理している尾形和幸調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておくべきでしょう。
そして、最終追い切りの内容を確認したところ、
「今坂路で追われて、全体が55秒8、終いが12秒8という
時計を出していました。時計はそれほどでもありませんでした
けど、鞍上が仕掛けると、抜群の反応で一気に伸びた動きは、
合格点を与えられるものでしたし、馬体のハリツヤが良く、一
度使われたことで、調子を上げてきたと見てよさそうです」
というものでした。
そのため、この馬の上位入線を期待しております。