島川隆哉オーナーがローズSに登録している、

トーセンビクトリーについて。

島川オーナーの本業は、宮城県仙台市に本社を構える

「株式会社ジャパンヘルスサミット」の代表取締役社長です。

1990年に設立された同社は、健康食品の販売だけではなく、

「仙台駅」から徒歩で1~2分の場所に本社を構え、

仙台市内の賃貸物件仲介事業を主に手掛けている「株式会社杜の都地所」の経営や、

仙台駅前にある商業施設「ロフト」の壁面に設置した大型LEDスクリーン

「仙台アオバビジョン」を使った広告事業や、

東北自動車道の大和ICから車で5分の場所にある「杜の都ゴルフクラブ」の経営など、

様々な地域密着型の事業も手掛けています。

また、島川オーナーは、一昨年の7月16日(火)、

温泉地やスキーリゾート地として有名な宮城県苅田郡蔵王町に、

「エール蔵王・島川記念館」という美術館をオープンさせています。

この記念館には、島川オーナーが1993年頃から約20年を掛けて、

「いずれ地元の方達に見てもらいたい」との思いで収集した、日本画家の巨匠・横山大観作の「霊峰不二」や、

日本を代表する芸術家であり、尚且つ美食家としても有名な北大路魯山人作の「銀彩花入」や、

フランスの代表的な芸術家の一人であるエミール・ガレ作の「バラ文彫花器」など、

世界的に貴重な美術品が多く展示されていますので、島川オーナーは、

「経済面だけではなく、文化面でも地元に大きく貢献している人物」と言えます。

なお、馬主としての島川オーナーは、1998年からJRAで馬を走らせ始めて、

これまでに500頭近くをお持ちになっていまして、過去の代表的な存在としては、

2004年のオールカマーを勝ったトーセンダンディや、

2006年のセントライト記念を勝ったトーセンシャナオーや、

2007年のアーリントンCと、2008年の函館記念を勝ったトーセンキャプテンや、

2010年の中山記念を勝ったトーセンクラウンや、

2011年の天皇賞・秋などを勝ったトーセンジョーダンや、

2012年の京都新聞杯を勝ったトーセンホマレボシや、

一昨年のマイルCSなどを勝ったトーセンラーなどが挙げられ、

現役の代表的な存在としては、2012年のエプソムCを勝ったトーセンレーヴや、

昨年のきさらぎ賞とチャレンジCを勝ったトーセンスターダムなどが挙げられます。

一昨年の島川オーナーは、トーセンラーの重賞2勝を含めて、

「35勝・獲得賞金7億8301万円」という成績を残していましたが、

昨年は、トーセンスターダムで重賞を2勝したものの、「31勝・獲得賞金6億2409万円」と、

前の年より獲得賞金が1億5千万円近くも下回っていました。

ですから、今年は島川オーナーが、「少しでも一昨年の数字に近づけたい」と考えている筈ですが、

先週までに25勝を上げてはいるものの、獲得賞金は3億8032万円と、

まだ一昨年の半分にも届いていないのですから、

今週以降は全力で巻き返しを図ってくると見ています。

また、島川オーナーと言えば、生産牧場の「エスティーファーム」(北海道沙流郡日高町)

を所有しているオーナーブリーダーでありながら、毎年のように競走馬セールで多くの馬を購入していまして、今年も、

□7月13日(月)~14日(火)に行われた「セレクトセール」
個人名義→7頭を5億1948万円で購入
法人名義(株式会社ジャパンヘルスサミット)→2頭を1億7928万円で購入

□8月24日(月)~27日(木)に行われた「HBAサマーセール」
個人名義→2頭を648万円で購入

と、計11頭に総額7億0524万円を使っていました。

(金額は全て税込表記)

ですから、「セレクトセール」が終わってから先週までの島川オーナーは、

「セールで使った資金を持ち馬の賞金で回収したい」と考えていた筈ですが、

その期間の成績は、「8勝・獲得賞金1億0321万円」(馬主の取り分は8割の8256万円)と、

まだセールで使った資金の1割強にしか届いていませんので、今は島川オーナーが、

「少しでもセール資金の回収ペースを上げたい」と考えているのは間違いないと見ています。

よって、1着賞金5000万円(馬主の取り分は8割の4000万円)

のローズSに登録しているトーセンビクトリーについては、島川オーナーが、

この馬を管理している角居調教師に対して、

メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ていましたので、最終追い切りの内容を確認したところ、

「今朝、Cウッドに入れられて、全体が82秒7、終いの1ハロン
という時計が馬なりで出ていました。サンビスタ(古馬オープン)
とモンドシャルナ(古馬500万下)との併せ馬で、モンドシャル
ナにはアタマ差遅れてしましたけど、サンビスタには半馬身先着し
ていました。しっかりと折り合って、ゴーサインを出せば、いつで
も弾けそうな手応えでしたし、付くべきところに筋肉が付いている
ように見えましたから、厩舎が気合いを入れて仕上げてきたんでし
ょう」

というものでしたから、好レースが期待できると見ています。


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