マーチSで注目すべき存在と見ているのは、
里見治オーナーが登録している
サトノプリンシパル。
里見オーナーは東証1部に上場している、「セガサミーホールディングス株式会社」
の代表取締役会長兼社長を務めております。
同社はパチンコ・パチスロの「北斗の拳シリーズ」などで有名な「サミー株式会社」や、
ゲームソフトの開発・販売を手掛け、アミューズメント施設の開発・運営では業界最大手の「株式会社セガ」などを傘下としており、
2014年3月期のグループ全体での売上高は、「3780億1100万円」という素晴らしい業績を上げています。
また同社は、カジノやホテルなどの複合型リゾート施設事業を積極的に展開しており、ここ数年だけでも、
2012年3月→約58億円もの資金を投じ、
宮崎県にある「フェニックス・シーガイア・リゾート」の運営母体である
「フェニックスリゾート株式会社」の全株式を取得し、完全子会社化
2013年1月→約3915億ウォン(当時のレートで約352億円)もの資金を投じ、
韓国の釜山広域市の複合都市「センタムシティ」(2016年9月完成予定)の開発計画を発表
2013年5月→カジノやホテルやスパなどを運営している韓国企業・「Paradise Group」と共同で、
1400億ウォン(当時のレートで約126億円)もの資金を投じ、同国の仁川広域市を舞台とした、
カジノやホテルなどの複合型リゾート施設(2016年完成予定)の開発計画を発表
といった形で、次々と新事業を展開しているのですから、同グループのトップである里見オーナーが、
「日本経済を牽引する人物の一人」であるのは間違いないでしょう。
なお、JRA馬主としての里見オーナーは、確か1992年から馬を走らせ始めて、
これまでに150頭近くを所有しており、過去の代表的な存在としては、
2008年のニュージーランドTを制したサトノプログレスや、
一昨年の中日新聞杯を制したサトノアポロや、昨年の日経新春杯と小倉記念を制したサトノノブレスや、
同年の東京スポーツ杯2歳Sを制したサトノクラウンなどが挙げられます。
そして、昨年の里見オーナーは、先ほど記した重賞3勝を含む35勝を上げ、
今までで最高となる7億7957万円の賞金を獲得していましたので、
この数字には大いに満足していることでしょう。
しかし、今年に入ってからの里見オーナーは、先週までの時点で、
サトノクラウンで制した弥生賞を含む9勝を上げてはいるものの、獲得賞金は1億5777万円と、
昨年を下回るペースですから、今週以降は巻き返しを狙ってくると私は判断しています。
また、里見オーナーと言えば、毎年のように「セレクトセール」で良血馬を購入しており、昨年、
7月14日(月)~15日(火)に行われた同セールに於いても、
総額7億6400万円を投じて13頭を購入しています。
よって、今年も里見オーナーは、7月13日(月)~14日(火)に行われる同セールに於いて、
昨年までと同様に多くの資金を投じる筈ですから、間違いなく現在は、
「早い時期からセールの購入資金を稼いでおきたい」と考えていることでしょう。
そのため、1着賞金3500万円(馬主の取り分は8割の2800万円)
のマーチSに登録しているサトノプリンシパルについては、この馬を管理している矢作調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示していると見ていましたので、
最終追い切りの内容を確認したところ、
「レースでも乗る川須騎手がウッドで一杯に追って、
全体83秒5、終い11秒7という時計を出し、
ロゼッタストーンをコンマ7秒追走して、最後はコン
マ2秒先着していました。テンから意欲的に運んで、
力強い脚捌きで抜群の動きを見せていましたから、
この馬の力を出せるデキに仕上がったと判断してい
いでしょう」
というものでしたから、好レースが期待できる筈です。
また、今週の里見オーナーは、同じくマーチSにサトノプライマシーを登録しており、
現時点では賞金不足で除外対象となってはいるものの、
仮に出走してきた場合には、全く同じ理由で、「勝負懸かり」だと見ておくべきでしょう。