「株式会社栄進堂」がアイビスＳＤに登録している、
エーシントップについて。
「株式会社栄進堂」は、２００６年の７月に「東京ビッグサイト」で行われた「東京おもちゃショー２００６」に於いて、
「レール間隔が３ミリ」、「縮尺が４５０分の１」という世界最小の鉄道模型・「Ｔゲージ」を発表し、
これがかなりの人気を博しておりましたが、２０１０年には、
「Ｔゲージ」の製造権利を中国の鉄道模型会社に売却しておりました。
当時、この理由を私達は、「競馬に本腰を入れるため」と見ており、実際、
翌年（２０１１年）には、エーシンヴァーゴウがセントウルＳとアイビスＳＤを制するなど、
過去最高となる「６７勝・獲得賞金１１億４３５０万円」という素晴らしい成績を残していたのですから、
客観的に見て、「方針転換は大成功だった」と言えるでしょう。
ちなみに同社は、長い間、平井豊光オーナー（故人）が代表を務めておりましたが、
２０１３年の３月に豊光オーナーが亡くなられてからは、次男である克彦オーナーが代表を引き継ぎ、
尚且つ、豊光オーナーが個人名義で所有していた馬も、全て克彦オーナーが引き継いでおります。
昨年の「株式会社栄進堂」は、エーシンホワイティで新潟ジャンプＳを制するなど、
「６５勝・獲得賞金１０億００７７万円」という成績を残しておりましたが、
今年に入ってからは、エイシンヒカリでエプソムＣを制しているものの、
「２２勝・獲得賞金４億４３９７万円」と、昨年と比較して、勝利数は「約３分の１」、
獲得賞金が「半分以下」に留まっているのですから、今後は全力で巻き返しを狙ってくる筈です。
また、「株式会社栄進堂」は、北海道の浦河に生産の拠点を、岡山県の真庭市に育成の拠点を、
それぞれ有しているオーナーブリーダーでありながら、積極的に国内外の競走馬セールに参加しており、
昨年も、９月８日（月）～２１日（日）に行われた
「キーンランド・セプテンバーセール」（アメリカ・ケンタッキー州で開催）に於いて、
計７頭を総額１４３万ドル（当時のレートで約１億５千万円）で購入しておりました。
そして今年も「株式会社栄進堂」は、４月２１日（火）～２４日（金）に行われた
「ＯＢＳスプリングセール」（アメリカ・フロリダ州）に於いて、
「Thundersnowの２０１３」（牡・父Here Comes Ben）
を３１万ドル（当時のレートで約３７００万円）で購入しております。
当然、９月１４日（月）～２６日（土）に行われる今年の「キーンランド・セプテンバーセール」に於いても、
昨年と同じく、多くの資金を投じる筈ですから、間違いなく現在は、
「株式会社栄進堂」の関係者全員が、先ほど記したような「巻き返したい」という気持ちに加えて、
「所有馬でセール資金を稼いでおきたい」という気持ちも抱いていることでしょう。
そのため、今週、１着賞金３８００万円（馬主の取り分は８割の３０４０万円）
のアイビスＳＤに登録しているエーシントップのことを、
「明らかに勝負懸かり」と考えております。