小島茂之調教師がフローラSに使う、

ファイアクリスタルについて。

小島調教師は、1993年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、

その年の7月から1年ほど、嶋田功さんの厩舎で厩務員をやって、

1994年からの5年間は、浅野洋一郎調教師の厩舎で調教助手をやっていました。

その頃の浅野厩舎ですぐに思い付くのは、1996年の若葉Sで強い勝ち方をして、

皐月賞でも4着だったミナモトマリノスで、この馬を担当していたのが小島調教師でした。

その後、小島調教師は、1999年の暮れから2002年の2月まで、

岩城博俊厩舎で調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かると、

それからしばらくの間は、技術調教師としてアイルランドに行って、

ジョン・オックス厩舎で勉強していました。




ジョン・オックス厩舎と言えば、小島調教師が行く前なら、

シンダーで2000年のイギリスダービーや凱旋門賞などを勝っていましたし、

小島調教師が日本に戻ってからも、アラムシャーで2003年のイギリスダービーなどを勝っていて、

シーザスターズでも、2009年のイギリス2000ギニーと

イギリスダービーと凱旋門賞などを勝っているように、名門中の名門です。

そして、2003年に厩舎を開業した小島調教師は、その年こそ6勝止まりでしたが、

2004年に10勝を上げてからは、順調に実績を積み重ねていて、

2008年には、ブラックエンブレムでフラワーCと秋華賞を勝つなど、

全部で25勝を上げて、今までで一番多い「5億0696万円」の賞金を稼いでいました。

でも、その後はずっと2008年の数字を超えられていませんし、去年までの4年間も、

2012年→獲得賞金3億1210万円(21勝)
2013年→獲得賞金2億4837万円(16勝)
2014年→獲得賞金2億9397万円(23勝)
2015年→獲得賞金3億6654万円(22勝)

と、2008年と比べたら物足りない状況が続いていますから、

今年の小島調教師は、「何とか悪い流れを変えたい」と願っている筈です。

ただ、小島調教師の厩舎は、先週までの成績が「4勝・獲得賞金1億0959万円」となっていて、

去年の同じ時期(4月3週目)が、「8勝・獲得賞金1億4554万円」でしたから、

今の師は、「もっとペースを上げなければ」と思っているのでしょう。




ですから、小島調教師の立場でしたら、フローラSに使うファイアクリスタルは、

間違いなくメイチに仕上げますので、実際にどう仕上げてくるのかを確認しようと思って、

最終追い切りの様子を見ておきました。

17日(日)に坂路でビッシリ追われていたので、軽めの内容でしたが、

小島調教師が自分で南ウッドに入れて、5Fが67秒2、

終いの1Fが13秒6という時計を出していました。

1秒前を走っていたラブミーリル(3歳未勝利)を追い掛けて、

全身を大きく使った走りでしたし、馬なりで楽に同入に持ち込んでいましたので、

力を出し切れる状態に仕上がっている筈ですから、

前走までより一気に相手が揃うここでも、通用する可能性があると見ています。


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