島川隆哉オーナーが宝塚記念に登録している、
トーセンスターダムについて。
島川オーナーの本業は、宮城県仙台市の中心部にある「三越」のすぐ近くに本社を構え、
以前は、東北地方を中心にテレビCMを流していた健康食品「カニトップ」などの販売で有名な、
「株式会社ジャパンヘルスサミット」の代表取締役社長です。
1990年に設立された同社は、健康食品の販売に加えて、
仙台市内の賃貸物件仲介事業を主要業務としている「株式会社杜の都地所」の経営や、
ゴルフ場やゴルフ練習場などを運営している「株式会社杜の都」の経営や、
仙台駅前にある大型LEDスクリーン・「仙台アオバビジョン」を媒体とした広告事業なども手掛けております。
よって、地元密着型の様々な事業を手掛けている島川オーナーが、
地域の方から厚い信頼を寄せられているのは間違いないでしょう。
また島川オーナーは、一昨年の7月、
スキーリゾート地や温泉地として有名な宮城県苅田郡蔵王町に「エール蔵王・島川記念館」という美術館をオープンさせており、
ここには、島川オーナーが1993年頃から20年の年月を掛け、
「いずれ地元の方達に見ていただきたい」との思いで収集した、日本画家の巨匠・横山大観作の「霊峰不二」や、
日本を代表する芸術家且つ美食家として有名な北大路魯山人作の「銀彩花入」や、
フランスの代表的な芸術家の一人であるエミール・ガレ作の「バラ文彫花器」など、
世界的に貴重な美術品の数々が展示されております。
更に、7月5日(日)までは、「春の展覧会」を開催しており、
20世紀を代表する世界的巨匠である棟方志功の「倭画襖絵・山村池畔図8枚1組」など、
150点以上の素晴らしいコレクションが展示されているようですから、島川オーナーは、
「地元の文化面の発展に多大な貢献をもたらしている人物」であるとも言えるでしょう。
なお、JRA馬主としての島川オーナーは、1998年から馬を走らせ始め、
それから現在までに500頭近くを所有しており、過去の代表的な存在としては、
2004年のオールカマーを制したトーセンダンディや、
2006年のセントライト記念を制したトーセンシャナオーや、
2010年の中山記念を制したトーセンクラウンや、
2012年の京都新聞杯を制したトーセンホマレボシなどが挙げられます。
そして、最近の代表的な存在としては、2010年のアルゼンチン共和国杯、
2011年の天皇賞・秋、札幌記念、アメリカJCCの重賞4勝を上げ、
これまでに島川オーナーが所有した中で最も多い、7億0506万円を獲得したトーセンジョーダンや、
2011年のきさらぎ賞、2013年の京都記念、マイルCSの重賞3勝を上げ、
オーナーが所有した中で2番目に多い、4億6097万円を獲得したトーセンラーが挙げられますが、この2頭は、
トーセンジョーダン:昨年12月5日(金)付けで引退
トーセンラー:昨年12月28日(日)付けで引退
と、昨年末で共に引退しております。
それが島川オーナーの成績に影響しており、昨年は、6億2409万円の賞金を獲得していたものの、
今年に入ってからは先週までの時点で、「獲得賞金2億4474万円」と、
昨年のペースを下回っているのですから、現在、島川オーナーが、
「引退した2頭の分を他の馬でカバーしなくては」と考えているのは間違いないと見ておくべきでしょう。
また、島川オーナーと言えば、北海道沙流郡日高町に生産牧場の「エスティファーム」を、
千葉県香取市に育成牧場の「エスティホースパーク」を、
それぞれ所有しているオーナーブリーダーでありながら、毎年のように「セレクトセール」で良血馬を購入しており、
7月14日(月)~15日(火)に行われた昨年の同セールに於いても、
「アドマイヤキラメキの2014」(牡・父ディープインパクト)を2億2000万円で購入するなど、
計14頭に総額6億8000万円を使っておりました。
そのため、今年も島川オーナーは、7月13日(月)~14日(火)に行われる同セールに於いて、
多額の資金を投じる筈ですから、間違いなく現在は、
「所有馬の賞金で多くのセール資金を確保しておきたい」と考えていることでしょう。
よって、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)
の宝塚記念に登録しているトーセンスターダムについては、
島川オーナーが、この馬を管理している池江調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと判断しております。