松本俊廣オーナーがNHKマイルCに登録している、
グァンチャーレについて。
松本オーナーの本業は、茨城県日立市に本社を構えている
「株式会社共和プリサイスマニファクチャリング」、
茨城県常陸太田市に本社を構えている「株式会社共和製作所」、
茨城県水戸市に本社を構えている「有限会社泉町商事」を擁する
「共和グループ」の代表者です。
同グループは、1968年に「日立電線機器株式会社」の絶縁ケーブル部品を製造する工場として設立されたのが起源でして、
その発展の歴史を簡単に記しておきますと、
1970年→「日立電線株式会社」の日高工場高圧研究所と取引を開始し、ケーブル用付属部品の製造を開始
1976年→VHS方式VTR用金属精密部品の試作を開始
1977年→VTRテープ用精密部品及び家電・OA機器用精密部品の量産を開始
1983年→ディスポーザブル注射針(医療器具)の自動組立装置の製造販売を開始
1990年→OA機器部品の量産を開始
1996年→携帯電話基地局用高周波ケーブルの量産を開始
といった形で順調に成長を遂げており、先ほど記したグループ3社の拠点に加えて、
茨城県常陸太田市に「太田工場」を有しております。
また、現在では、主に家電・産業機器部品等の金属材料を切削加工する業務や、
メディカル部品の製造・販売や、アルミ、ステンレス、銅、真鍮といった金属材料の販売などを手掛けており、
グループ全体で100名以上の従業員を擁しているのですから、
「共和グループ」が「地元の雇用に大きく貢献している企業」であるのは間違いないですし、
それらを束ねている松本オーナーは、地域の方から厚い信頼を寄せられていることでしょう。
そして、馬主としての松本オーナーは、1993年から馬を走らせ始めて、
キャリアが20年以上に及んでおり、現在は福島馬主協会の常務理事を務めております。
また、昨年までの松本オーナーは、重賞を勝てておりませんでしたが、
今年のシンザン記念をグァンチャーレで制し、念願の重賞初制覇を果たしており、
現時点で昨年の3317万円を上回る4524万円の賞金を獲得しておりますので、
この数字については、満足していることでしょう。
しかし現在、松本オーナーが所有している4頭の内、
これまでに5477万円の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のグァンチャーレ以外の馬は、
ヒカルソラフネ(牡6歳)→4連敗中
ダークシーカー(牡6歳)→4連敗中
フォアーナインジー(牝3歳)→未勝利
となっておりますので、当然、オーナーは、「他の馬が勝てていない分をグァンチャーレで稼いでおきたい」と考えている筈です。
その上、今年のシンザン記念で重賞初制覇を果たした松本オーナーは、
「次はGIを勝ちたい」と目標を掲げている筈ですから、
1着賞金9200万円(馬主の取り分は8割の7360万円)
のNHKマイルCに登録しているグァンチャーレについては、
この馬を管理している北出調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておくべきでしょう。