阪神牝馬Sにダンスアミーガを、
桜花賞にコンテッサトゥーレを出走させる、
一口馬主クラブの「社台レースホース」について。
「社台レースホース」は、「サンデーレーシング」と並ぶ最大手の一口馬主クラブでして、
現在、同クラブの代表を務めている吉田晴哉氏は、
社台グループの創業者である故・吉田善哉氏のご子息で、
「社台ファーム」代表の吉田照哉オーナーと、
「ノーザンファーム」代表の吉田勝己オーナーの弟です。
また、「社台レースホース」に於ける過去の代表的な存在としては、
皐月賞とマイルCSを制したジェニュインや、
朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)と天皇賞・秋を制したバブルガムフェローや、
フェブラリーSを制したゴールドアリュールや、
皐月賞とダービーを制したネオユニヴァースや、
ジャパンCダートを制したタイムパラドックスや、
桜花賞とヴィクトリアマイルを制したダンスインザムードや、
有馬記念を制したハーツクライや、桜花賞を制したマルセリーナや、
ジャパンCダートを制したベルシャザールなどが挙げられるでしょう。
昨年の同クラブは、ゴールスキーで制した根岸Sや、
イスラボニータで制した共同通信杯と皐月賞とセントライト記念や、
ユールシンギングで制した新潟大賞典など、重賞を7勝しておりますが、
「JRA馬主リーディング」に於いては、
1位「キャロットファーム」→重賞12勝を含む121勝・獲得賞金30億6028万円
2位「サンデーレーシング」→重賞9勝を含む102勝・獲得賞金25億5809万円
3位「社台レースホース」→重賞7勝を含む101勝・獲得賞金24億2695万円
と、「キャロットファーム」に6億円以上、「サンデーレーシング」に1億円以上の差を付けられ、
3位という結果に終わっていましたから、
「社台レースホース」の関係者達が悔しい思いをした筈です。
したがって、今年はクラブの関係者達が、「何としても巻き返す」という強い思いで臨んできていた筈ですが、
先週までの「JRA馬主リーディング」に於いては、
1位「サンデーレーシング」→重賞4勝を含む31勝・獲得賞金6億7004万円
2位「キャロットファーム」→重賞2勝を含む27勝・獲得賞金5億9429万円
3位「社台レースホース」→重賞1勝を含む31勝・獲得賞金5億8184万円
と、勝ち星こそ「サンデーレーシング」と並んでいるものの、
重賞を1つしか勝てていないことが大きく影響し、獲得賞金は1億円近く差を付けられ、
昨年と同じく3位に留まっているのですから、
今週以降はクラブの関係者達が全力で巻き返しを図ってくるのは間違いないと見ておくべきでしょう。
その上、同クラブでは、3月30日(月)から、「2015年度・特別入会」の受け付けを開始したばかりで、
募集開始前に優先的に申込みが可能となる「特別入会」の申込者が増えれば、
クラブの利益に繋がるのは間違いないですから、現在はクラブの関係者達が、
「過去の募集馬を重賞で活躍させて、更にクラブの知名度を上げておきたい」と考えている筈です。
そのため、私が関係者であれば、阪神牝馬Sに出走させるダンスアミーガと、
桜花賞に出走させるコンテッサトゥーレについては、クラブの関係者達が、
前者を管理している中竹調教師と、後者を管理している安田調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示するでしょう。
そして、最終追い切りの内容を確認してみたところ、
□ダンスアミーガ
「昨日の最終追い切りは、坂路で一杯に追われて、全体が55秒4、
終い1ハロンが13秒をマークしていました。時計はそれほ
どではありませんでしたけど、とてもスムーズな動きで、デキに関し
ては、前走の洛陽Sの時よりも上と見ていいでしょう」
□コンテッサトゥーレ
「昨日、レースで乗るルメール騎手が跨り、坂路で追って全体が
55秒8、終い1ハロンが12秒6っちゅう時計を出していました
馬場がかなり悪かったため、時計は掛かりましたけど、動きはと
てもスムーズで、デキの良さを感じさせるものでした。これなら、
この馬の持っている力は出せると判断していいでしょう」
というものでしたから、見込みは正しかったと確信しております。