松元茂樹調教師は、

日本大学を卒業後、

1974年からお父さんの

正雄師のところの厩務員として

キャリアをスタートさせています。

その後は、

トウカイテイオーやスティルインラブを育てた

お兄さんの省一師のところや、

イソノルーブルなどを育てた

清水久雄師のところで腕を磨き、

1993年に自分の厩舎を開業しました。

その後は、

ビリーヴで勝った
スプリンターズSと高松宮記念や、

ウインクリューガーで勝った
NHKマイルCや、

ローブデコルテで勝った
オークスなど、

これまでにGI6つを含む重賞27勝を上げ、

ラヴェリータで交流重賞7勝を上げていますが、

これも省一師のところや

清水師のところで

走る馬に関わってきた経験を

自分の厩舎でも十分に活かせたんだと思います。

ただ、松元師のところは、

3年前の東京ハイジャンプを

イコールパートナーで勝ってから、

JRAの重賞はご無沙汰となっていて、

現在、「34連敗中」となっています。

そのため、一昨年と昨年の成績は、

2011年→17勝
3億1917万円獲得

2012年→19勝
3億9584万円獲得

と、先ほど書いたビリーヴや

ウインクリューガーの活躍によって、

全体で25勝を上げ、

9億0496万円を獲得した

2003年と比べると

明らかに物足りない結果と言えるでしょう。

当然、松元師としては、

ここ2年の結果には納得できていないでしょうし、

「重賞の連敗を止めたい」

という思いと、

「賞金の高い重賞を勝って
効率良く結果を残したい」

という思いを強く抱いとる筈です。

しかしながら、

松元師のところの今年の成績は、

先週までで9勝、

獲得した賞金は

1億5584万円に留まっている為、

このままのペースだと、

昨年の成績にすら届かない可能性も

十分に考えられます。

この状況を踏まえると、

1着賞金が3800万円の

中京記念に登録している

サワノパンサー
(福島テレビオープンにも登録)、

ファリダット、

ワイズリーで、

何としてでも結果を出しときたいところ。

だからこそ、この3頭については、

間違いなく「勝負掛かり」

と判断するべきと思っていますし、

実際、松元師がどんな仕上げを施して

レースに出してくるのか、

厩舎の気配には大いに注目したいです。