「ミルファーム」が

函館2歳Sに登録している

テルミドールについて。

「ミルファーム」は、設立が

1996年の8月

という比較的新しい牧場で、

社長の清水敏さんは、

1988年に慶応大学の法学部を卒業してから、

野村証券の岐阜支店や

大阪支店の事業法人部に務めて、

その後、

1994年から3年ほど

ビッグレッドファームに務めてから、

ご自身の牧場として

「ミルファーム」を設立したという、

牧場主としては珍しい経歴をお持ちの方。

これまで「ミルファーム」では、

200頭以上の馬を生産していて、

その中ですぐに思い付くところでは、

2000年の中日スポーツ賞4歳S
(現在のファルコンS)を

勝ったユーワファルコンがいます。

そして、

「ミルファーム」は、

か2003年に馬主資格を持つ

「オーナーブリーダー」となってから、

これまでにJRAで

54勝を上げていますが、

重賞では「24戦0勝」

という成績となっています。

ですから今は、

代表の清水敏さんを含めた牧場の関係者全員が、

「そろそろ重賞を勝っておきたい」

と考えているのは間違いないでしょう。

また、

「ミルファーム」は、

毎年のようにセールで馬を購入していて、

昨年だけでも、

「HBAサマーセール」
→総額1550万円で11頭を落札

「HBAオータムセール」
→総額520万円で6頭を落札

「ジェイエス・繁殖馬セール」
→総額60万円で1頭を落札

と、計18頭に

総額2130万円の資金を使っています。

そして今年は、

セレクトセールやセレクションセールでは

1頭も購入がなかったものの、

昨年までの状況を考えると、

今年も8月19日(月)~22日(木)の

「HBAサマーセール」など、

今後のセールで何頭かを購入する筈ですから、

きっと今は、

「できるだけ多くのセール購入資金を
準備しておきたい」

と考えている筈です。

そのため、

1着賞金3000万円
(馬主の取り分は8割の2400万円)の

函館2歳Sに登録している

テルミドールについては、

「初の重賞勝ち」と、

「セールの資金調達」の

2つの思いが込められている筈ですから、

この馬を管理している奥平調教師に対しては、

メイチの勝負仕上げの指示が出ている

可能性が高いでしょう。

最終追い切りでは、

坂路で全体が54秒4

終い1ハロン12秒4

という時計を出していましたが、

この後、

函館への輸送を控えていることを踏まえると

十分な内容だと思います。

レースを使われて、馬に実が入り、

体もひと回り大きくなったようで、

いい状態でレースに臨めるでしょう。