前田晋二オーナーの本業は、

大阪府高槻市にある

「グリーンプラザ3号館」に

本社を構え、

主に廃棄物の処理や

リサイクル業を手掛けている

「都市クリエイト株式会社」の

代表取締役です。

同社は、

本社の他にも多数の拠点を有しており、

それらの中には、

京都競馬場の敷地内にある

「京都営業所」や、

栗東トレセンのすぐ近くにある

「滋賀支店」もありますので、

恐らく競馬関連の事業も手掛けていることでしょう。

最近の同社は、

毎年のように50億円以上の売上高を記録し、

常に300名以上の従業員を雇用しております。

また、

晋二オーナーのお兄様である

前田幸治オーナーは、

生産牧場「ノースヒルズマネジメント」の

代表であると同時に、

大阪市北区の梅田に本社を構え、

上下水道の管理などを手掛けている

「アイテック株式会社」の

代表取締役でもありますから、

お二人は、

「兄弟揃って、
近畿地方の環境ビジネス界に於ける有力者」

と言えるでしょう。

そして晋二オーナーは、

幸治オーナーと同じく、

JRAの馬主として既に

25年以上のキャリアを誇るベテランで、

これまで

120頭以上の馬をお持ちになっており、

その中の代表的な存在としては、

1994年の新潟大賞典を勝った
ゴールデンアワーや、

2002年の皐月賞を勝った
ノーリーズンや、

2009年の京都新聞杯を勝った
ベストメンバー

などが挙げられます。

今年に入ってからは、

晋二オーナーの所有馬は

目覚ましい活躍を見せており、

キズナで制したダービーと
京都新聞杯と毎日杯、

ヒットザターゲットで制した
小倉大賞典、

クラレントで制した
エプソムCと東京大賞典と、

既に重賞を6勝している上、

獲得賞金においても、

先週までで早くも
5億1170万円と、

昨年までの過去最高だった

2002年の3億9989万円を

大きく上回っているのです。

しかし、

これほどの好成績を残しているとは言え、

晋二オーナーは

「勢いを止める事はない」

と見ています。

と言うのも、

兄弟である為、

「完全に財布が同じ」

と言える幸治オーナーは、

過去2年において、

2011年→重賞8勝を含む42勝
獲得賞金13億3805万円

2012年→重賞2勝を含む32勝
獲得賞金7億9218万円

という成績を残していましたが、

今年に入ってから先週までは、

「11勝・獲得賞金2億1835万円」と、

大きくペースを落としています。

その為、

現在の晋二オーナーは、

「兄の分も、自分の所有馬で稼がなければ」

という気持ちを強く抱いていることでしょう。

また、

晋二オーナーと幸治オーナーは、

お二人自身の名義と

「ノースヒルズ」の名義で、

昨年までセールで多くの馬を購入していた上、

先週の「セレクトセール」でも、

幸治オーナーの名義で、

ディープインパクト産駒の当歳馬2頭を

総額1億2400万円で購入していました。

当然、

「HBAセレクションセール」でも、

何頭かを購入する可能性が十分にある

と判断できます。

そこで今週のレースに対しては、

「セレクトセールで使った資金を回収し、
尚且つ、今後のセール資金を確保しておきたい」

という思惑を抱いている筈で、

実際に今週は、

晋二オーナー
オールパーパス(函館2歳S)

幸治オーナー
ファリダット(中京記念)、
ワイズリー(中京記念)、
モンストール(賢島特別)

ノースヒルズ
ミルクディッパー(栗子特別・渥美特別)

といった形で所有馬を登録してきましたので、

「本気で稼ぎに来ている」

と、考えられます。