野田みづきオーナーが阪神Cに登録している、
ミッキーアイルについて。
野田みづきオーナーの本業は、「勘定奉行」で有名な「株式会社オービック」の取締役相談役でして、
ご主人の野田順弘氏が同社の代表取締役会長を務めております。
「株式会社オービック」の起源は、1968年に野田ご夫妻が設立した会計機販売会社で、
現在では、東証1部に上場するまでの大企業に成長しておりますので、
その要職を務めているお二人は、「日本の経済界に於ける重要な存在」と言えるでしょう。
また、野田夫妻は、お二人ともJRAの個人馬主資格をお持ちになっており、
みづきオーナーが「ミッキー」の冠名で、
順弘オーナー(馬主名義は株式会社ダノックス)が「ダノン」の冠名で、
それぞれ所有馬を走らせています。
昨年のみづきオーナーは、「13勝・獲得賞金1億8425万円」という成績に留まっておりましたが、
今年は、ミッキーアイルでシンザン記念とアーリントンCとNHKマイルCとスワンSを制するなど、
重賞4勝を含む15勝を上げ、今までで最高となる4億7495万円の賞金を獲得しております。
更に、順弘オーナーも、昨年は「24勝・獲得賞金6億8922万円」という成績でしたが、
今年は、ダノンシャークでマイルCSを、ダノンプラチナで先週の朝日杯FSを制するなど、
重賞3勝を含む26勝を上げ、昨年を上回る7億1150万円の賞金を獲得しているのですから、
順調に成績を伸ばせている点については、お二人とも大いに満足していることでしょう。
しかし私は、2014年を締め括る今週も、お二人が貪欲に賞金を稼ぎにくると見ております。
何しろ、野田夫妻は、毎年のように「セレクトセール」で高額馬を何頭も購入しており、
7月14日(月)~15日(火)に行われた今年の同セールに於いても、
お二人で計19頭に総額10億0200万円を使っておりましたので、
「セレクトセール」が終わってから先週までは、
「セールで使った資金を所有馬の賞金で回収したい」
と考えていた筈ですが、その期間の成績は、
みづきオーナー:5勝・獲得賞金1億7755万円
順弘オーナー:20勝・獲得賞金5億3512万円
というもので、合計しても7億1267万円(馬主の取り分は8割の5億7013万円)となっており、
まだ「セレクトセール」で使った資金を6割ほどしか回収できていないのですから。
よって、現在は野田夫妻が、
「セレクトセールで使った資金を、年内にできる限り多く回収しておきたい」
と考えている筈で、実際に今週は、みづきオーナーが
1着賞金6500万円(同5200万円)の阪神Cにミッキーアイルを、
順弘オーナー(馬主名義は株式会社ダノックス)も、
阪神Cにダノンプログラマーを、
1着賞金6500万円(同5200万円)のホープフルSにダノンメジャーを、
それぞれ登録してきたのですから、これは完全に「勝負懸かり」と見ておくべきでしょう。
また、ミッキーアイルの最終追い切りについての報告は、
「坂路で全体が50秒5、終いが13秒1という速い時計を出していて、
動きそのものも、非常に力強いものでしたから、力を出し切れる状態だと
判断していいでしょう」
というものでしたし、ダノンプログラマーとダノンメジャーについて、
最終追い切りについての報告も、「厩舎が念入りに仕上げてきた」と思えるものでしたから、
「3頭とも重要な存在」と見ております。