一口馬主クラブの「株式会社ウイン」が有馬記念に登録している、

ウインバリアシオンについて。

同クラブの愛馬会法人・「ウインレーシングクラブ」に於いて、

少し前まで取締役を務めていた大迫基弘氏と大迫正善氏は、

「ゼンノ」の冠名を用いている大迫久美子オーナーのご家族ですから、

その当時は、「ゼンノ」と「ウイン」の馬が同じレースに出走してきた場合、

「実質的に複数出し」と考え、「どちらで勝ちにきているのか」を慎重に検討する必要がありました。

しかし、一昨年の秋に新体制となってから、「株式会社ウイン」の代表は、

「マイネル軍団の総帥」こと岡田繁幸オーナーの三男・義広氏が務めておりますので、

以前とは違う見方をする必要があるでしょう。

同クラブの募集馬で、これまでの代表的な存在としては、

2003年のNHKマイルCを制したウインクリューガーや、

2003年の京都ハイジャンプなど、障害重賞を4勝したウインマーベラスや、

2004年の日経賞を制したウインジェネラーレや、

2004年の京王杯スプリングCを制したウインラディウスや、

今年の日経賞などを制しているウインバリアシオンなどが挙げられます。

そして、「ウイン」は今年、計31頭の「2014年度1次募集馬」(現1歳世代)を発表し、

6月14日(土)に募集用のパンフレットを発送、6月23日(月)から受け付け開始、

というスケジュールで募集を行っていますが、募集開始から半年が過ぎようとしている今でも、

満口となっているのは5頭のみで、「募集中止」となった1頭を除く残りの25頭は、現在も募集を行っております。

更に同クラブは、9月5日(金)に計12頭の「2014年度2次募集馬」(現1歳世代)を発表し、

9月29日(月)に募集用のパンフレットを発送、10月7日(火)から受け付け開始、

というスケジュールで募集を行っていますが、満口となっているのは5頭のみで、

募集中止となった1頭を除く残りの25頭は、現在も出資を受け付けている状況です。

よって、現在はクラブの関係者全員が、

「今後の出資者増加に繋げられるよう、過去の募集馬を活躍させてクラブの知名度を高めたい」

と願っていることでしょう。

また、「ウイン」は、これまでに「5億5370万円」の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のウインバリアシオンを、

今年一杯で引退させることと決めています。

同馬は、これまでに8レースのGIに出走していますが、

その内の4レースで2着に入っているものの、一度も勝てていません。

そのため、現在の「ウイン」の関係者達は、

「最後にGIを勝たせてやりたい」という思いを抱いている筈であり、今週は、

ウインバリアシオンを1着賞金2億円(馬主の取り分は8割の1億6000万円)の有馬記念に登録していますので、

早い段階からこの馬を管理している松永昌博調教師に対して、

クラブの関係者達が勝負仕上げを依頼していると見ておりました。

そして、最終追い切りについての報告が、

「レースでも乗る予定の藤岡康太騎手がCウッドに入れて、全体が82秒3、
終い1ハロンを12秒1でまとめていました。メイショウシンシアをコン
マ4秒前に置く形での調教で、鞍上のゴーサインが出ると、抜群の反応で相
手を一気に突き放して、最後はコンマ9秒も差を付けるという、とてもいい
内容でしたから、恥ずかしい競馬はしない筈です」

という見込み通りものでしたから、好レースが期待できるでしょう。


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