小林昌志オーナーが京王杯スプリングCに登録している、
シャイニープリンスについて。
小林オーナーの本業は「ニセコスキー場」
などで有名な北海道虻田郡の倶知安(くっちゃん)町に本社を構え、
再生紙を利用したトイレットペーパーの製造・販売などを手掛けている、
「道栄紙業株式会社」の代表取締役社長です。
1978年、札幌市で創業(資本金2000万円)された同社は、
1983年、「コアレス(芯なし)トイレットペーパー」の製造を開始しており、
通常の芯ありトイレットペーパーと比較して、
同じサイズで使用量が約2倍となるこの商品は、
ごみを最小限に減らせるため、
環境対策に極めて有効であり、
この技術が世界36ヶ国で特許を取得しております。
そして現在では、
北海道のトイレットペーパー市場で4割近くのシェアを誇っており、
本社以外に加えて、札幌市の営業所や、
静岡県富士市の工場を有している上、
全国各地にグループ企業を10社も持っているのですから、
同社の代表取締役社長である小林オーナーが、
「製紙業界の大物」と言えるのは間違いありません。
なお、
1995年頃からJRAで馬を走らせている小林オーナーは、
生産と育成の両方を行える
「コアレススタッド」(北海道沙流郡平取町)を所有している
オーナーブリーダーでもありまして、これまで、
「コアレススタッド」の生産馬を中心に200頭以上を所有しており、
その中で唯一の重賞勝ち馬は、
2010年のマーメイドSを制したブライティアパルスです。
また、小林オーナーは現在、
計19頭を所有しており、その内の「稼ぎ頭」は、
これまでに1億0893万円の賞金を獲得しているシャイニーホークですが、
この馬は、昨年の六甲Sを勝ってから「8連敗中」となっており、
もう1年以上も勝てていませんので、今の小林オーナーは、
「シャイニーホークの分を他の馬で稼ぎたい」
と考えている筈です。
更に、小林オーナーの所有馬は、
先ほど名前を挙げた2010年のマーメイドSから現在まで、
「重賞で28連敗中」となっておりますので、
「そろそろ連敗を止めたい」
という気持ちも強く抱いていることでしょう。
もちろん、今週、小林オーナーが
1着賞金5700万円(馬主の取り分は8割の4560万円)の
京王杯スプリングCに登録しているシャイニープリンスに関しては、
先ほど記したような思いが、
厩舎に対する指示に反映されると考えておくべきです。
これらの理由からこの馬を、
「人気の有無に関わらず注目すべき存在」
と見込んでおります。
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