天間昭一調教師がユニコーンSに使う、
ノボバカラについて。
天間調教師は、1982年に、安田記念などを勝ったキヨヒダカや、
カブトヤマ記念などを勝ったヒダカハヤトといった馬を育てた森安弘昭厩舎の騎手候補生となって
、1984年に乗り役としてデビューしていました。
その後は、1992年の8月にフリーになった後、
1999年の3月にJRA通算100勝を達成するなどの実績を残しています。
ちなみに彼の同期の乗り役には、今も現役で頑張っている木幡初広騎手や、
調教師として活躍している鹿戸雄一調教師や中舘英二調教師などがいます。
そして、6回目の挑戦だった2006年に調教師の試験に受かって、
その年の3月に乗り役を引退して、12月に厩舎を開業しました。
この年は、さすがに1つも勝つことができませんでしたが、その後は、
2007年→4勝・獲得賞金8112万円
2008年→10勝・獲得賞金1億2569万円
2009年→13勝・獲得賞金2億3717万円
2010年→12勝・獲得賞金1億9926万円
2011年→13勝・獲得賞金1億7441万円
2012年→14勝・獲得賞金2億3420万円
と、勝ち星をどんどん積み重ねていて、開業7年目の2013年には、
「17勝・獲得賞金3億2085万円」という、今までで一番いい成績を記録していました。
そして、調教師となってからは、レッツゴーキリシマを使った2010年の関屋記念と、
トシキャンディを使った2012年のプロキオンSと、
クラウンロゼを使った2013年のフェアリーSと、
乗り役時代に勝てなかった重賞を3つ勝っています。
でも、2013年のフェアリーSの後は、
ボンジュールヒカリがその年の新潟ジャンプSで3着に入ったのが最高で、
重賞の連敗が17に伸びていますので、きっと今の天間調教師は、
「早くこの連敗を止めたい」と考えているでしょう。
そのことも影響して、去年は、「10勝・獲得賞金1億8971万円」と、
勝ち星と賞金のどちらとも、一昨年を大きく下回ってしまいましたから、
天間調教師は、とても悔しい思いをした筈です。
ですから師は、「今年は、最低でも昨年以上の成績を残したい」と考えている筈ですが、
今年に入ってから先週までは、平場の5勝のみで、獲得した賞金は7651万円と、
去年の4割ほどに留まっていますので、今週以降は全力で巻き返しを狙ってくるでしょう。
もちろん天間調教師の立場でしたら、1着賞金3400万円のユニコーンSに使うノボバカラを、
間違いなくメイチに仕上げますし、坂路でやった最終追い切りでは、
力強い脚捌きで、キビキビした抜群の動きを見せていました。
この日の坂路は少し馬場が渋っていましたし、完全に馬なりだったため、
全体が55秒8、終いが12秒6と、時計は目立たないものでしたが、
活気のある動きを見せていましたし、戻ってきてからすぐに息が整っていたところを見ると、
天間調教師の狙い通りに仕上がったのでしょう。
今回は初めての重賞挑戦となりますが、
このデキであればいい競馬が期待できそうです。