フェアリーSで、

「いいレースをしてくれそう」

と見込んでいるのは鹿戸雄一調教師のところの

ケンタッキーミントです。

鹿戸調教師は乗り役時代から

調教を手伝っていた藤沢和雄調教師のところで、

技術調教師として腕を磨き、

増沢末夫さんと矢野進調教師の厩舎を引き継ぐ形で、

2008年の3月に自分の厩舎を開業しています。

そして、その年には、

矢野調教師の厩舎から引き継いだスクリーンヒーローで、

アルゼンチン共和国杯を勝つと、

その3週間後のジャパンCも勝ち、

開業1年目でGIを勝つ幸先の良いスタートを切りました。

ただ、2年目以降の鹿戸調教師は、

2009年→26勝・獲得賞金5億9939万円
2010年→25勝・獲得賞金4億5204万円
2011年→23勝・獲得賞金4億6925万円
2012年→28勝・獲得賞金5億0251万円
2013年→27勝・獲得賞金4億5633万円

と、毎年欠かさず20勝を上回る成績を残しているものの、

賞金に関しては、最初の年に獲得した

6億8737万円を上回ることができていません。

しかも、鹿戸調教師の厩舎は、

スクリーンヒーローで勝った2008年のジャパンCから、

重賞はご無沙汰となっていて、現在、

「102連敗中」という状況となっていますので、

今の鹿戸調教師が、

「何としても重賞の連敗を止めなければ」

という強い危機感を抱いている筈です。

現在、鹿戸調教師の厩舎は、

53頭を預かっていますが、その内、

1億3025万円の賞金を獲得している

「稼ぎ頭」のスマートステージは、

昨年の4月に障害のオープン特別を使ってから

レースを使うことができず、

今も放牧に出されていて、

復帰のメドが立っていませんので、

今の鹿戸調教師は間違いなく、

「スマートステージの分を他の馬で稼ぎたい」

と思っているに違いありません。

そのため私は、ケンタッキーミントは、

「間違いなく勝負懸かりだろう」

と思っていましたし、最終追い切りでは、

レースで乗る田中勝春調教師が跨り、

芝に入れて、全体が65秒6、

終いを11秒8でまとめていました。

馬なりでしたから決して目立つ時計ではありませんが、

アルマシャウラをコンマ4秒ほど先行させ、

最後はしっかり同入という内容でしたし、

脚捌きは、状態がいい馬ならではの軽快なものでしたね。

この馬は、前走のつわぶき賞で6着に負けてしまったため、

今回はそれほど人気を集めることはなさそうですが、

調教の内容を踏まえると、

ここで上位に食い込んでくる可能性は

十分にあると見るべきでしょう。

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