阪神Cで「楽しみな存在」としてご報告させていただくのは、
「東豊物産株式会社」が出走させる
トーホウアマポーラです。
「東豊物産株式会社」は、愛知県岡崎市に本社を構え、
自動車部品の製造や販売などを手掛けております。
1972年に設立された同社は、
自動車のホイールに使われるバランスウエイトの開発や販売などを主に手掛けており、
「AZUMA」というブランド名で知られている商品は、
多くの自動車用品店で取り扱われている上、インターネット通販での売り上げも非常に多いとのことです。
また、同社はグループ企業として、「東豊精密株式会社」や、「東豊工業株式会社」や、
「ティーティーケー株式会社」などを有し、「東豊グループ」を形成している上、
今年の5月には豊田市に新工場を完成させておりますので、
地元の経済に大きく貢献していることでしょう。
なお、JRAの馬主としては、1990年代の前半まで、
「東豊物産株式会社」の代表取締役を務めている高橋照夫氏の個人名義で馬を所有しておりましたが、
1996年の6月頃から、現在と同じく法人名義で馬を所有するようになっております。
同社の所有馬で、これまでの代表的な存在としては、
2001年の交流GI・東京大賞典と2002年の交流GI・マイルCS南部杯を制したトーホウエンペラーや、
2003年の中山金杯を制したトーホウシデンや、
2001年の産経大阪杯を制したトーホウドリームや、
2007年のニュージーランドTを制したトーホウレーサーや、
2008年のマーメイドSを制したトーホウシャインや、
同年の京都大賞典など重賞を3勝したトーホウアランといった名前が挙げられるでしょう。
また、「東豊物産株式会社」は、2008年の京都大賞典から、
5年半以上も重賞を勝てずにいましたが、今年のCBC賞をトーホウアマポーラが制し、
その状況に終止符を打つことができた上、菊花賞をトーホウジャッカルが制し、
初のGI勝利も飾りましたので、この2点に関しては、関係者達が大いに満足している筈です。
しかし、獲得賞金に関しては、決して満足していないと私は考えております。
何しろ、同社がこれまでに最も多くの賞金を獲得していたのは、2003年で、
この年の数字が「3億9936万円」でしたが、今年の獲得賞金は
「2億9350万円」と、2003年と比較して、まだ1億円以上も少ないのですから。
しかし、トーホウアマポーラで1着賞金6500万円の阪神Cを勝てば、
2003年の数字に大きく近付けますので、私が「東豊物産株式会社」の関係者でしたら、
「何が何でもこのレースを勝ちたい」と考え、この馬を預けている高橋亮調教師に対して、
迷わずメイチの勝負仕上げを指示することでしょう。
そして最終追い切りに関する報告が、
「レースでも乗る酒井学騎手が坂路で強めに追って、全体が53秒4、
終いが12秒9という、今の馬場状態を考えればまずまずと言える時計
を出していましたし、鞍上がゴーサインを出してからの反応の素早さや、
馬体の張りや毛ヅヤから、申し分のない状態だと判断できました」
という内容でした。
そのため、この馬の上位入線を期待しております。