堀宜行調教師が秋華賞に出走させる、

エバーブロッサムについて。

堀師は、1991年から

二ノ宮調教師の厩舎で調教助手として経験を積み、

2002年に調教師免許を取り、

翌年の2003年に自分の厩舎を開業しています。

堀師は2006年に、

ビーナスラインが函館スプリントSを勝ち、

初めての重賞勝ちを収めると、

その後は、

高松宮記念を勝ったキンシャセノキセキや、

天皇賞・春を勝ったジャガーメイルや、

安田記念を勝ったリアルインパクトと

ストロングリターンなど、

多くの活躍馬を育てていて、

一昨年には、

「43勝・獲得賞金11億5387万円」

という、開業してから最高の成績を残し、

昨年もほぼ同等の

「43勝・獲得賞金10億6627万円」

としていました。

ただ今年は、もう10月に入っているのに、

先週までで、勝ち星は28勝、

賞金は昨年の半分にも満たない

4億9531万円に留まっている為、

このままのペースですと、

昨年の成績を大きく下回りそうな状況です。

恐らく、賞金が伸び悩んでいる理由の一つに、

昨年、一昨年と5つずつ上げている重賞勝ちが、

今年はまだ、

エクセラントカーヴで勝った京成杯オータムHのみ

ということが影響していると見ています。

よって、

今は堀師が、

「効率良く賞金を獲得する為にも、
重賞を勝っておきたい」

という思いを抱いているでしょう。

また、

エバーブロッサムの宇田豊オーナーは、

JRAで持ち馬を走らせ始めたのが2008年からと、

馬主としてのキャリアは浅いのですが、

毎年のように積極的にセールに参加している方で、

今年の「セレクトセール」では、

全部で1億1200万円を使って計5頭を購入しています。

よって、宇田オーナーが、

「セールで使った資金を、早く回収したい」

と思っているのは間違いない筈で、

1着賞金が8900万円
(馬主の取り分は8割の7120万円)

の秋華賞に登録しているエバーブロッサムに対しては、

大きな期待を寄せているでしょう。

何しろこの馬はこれまでに、

フラワーC2着、フローラS2着、オークス2着と、

あと少しのところで重賞を勝てるところ

まで来ている馬なのですから。

したがって

宇田オーナーから堀師に対して、

「今回は絶対に勝たせて欲しい」

といった指示が出ている事でしょう。

最終追い切りでも、

レースで乗る戸崎騎手がウッドに入れて、

全体が67秒0、ラスト1ハロン13秒2

という時計を出していました。

コンマ4秒ほど先行していた

サトノネプチューンを追い駆ける形でしたが、

最後の直線で一杯に追われた相手を

余力たっぷりのままアッサリと交わして

最後はクビ差先着するとてもいい内容でしたから、

「今度こそは勝ちたい」

という宇田オーナーと堀師の思いが完全に一致していると思います。

当日まで出走各馬の状態を確認し

馬券予想に反映させて頂きますので、

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