根本康広調教師がセントライト記念に登録している、
ネイチャーレットについて。
根本調教師は、1977年に橋本輝雄厩舎から乗り役としてデビューして、
美浦なら、加藤和宏調教師とか、小西一男調教師とか、栗東なら、
佐々木晶三調教師とか、西園正都調教師とか、池添兼雄調教師とかが同期です。
乗り役だった時の根本調教師は、ギャロップダイナに乗った1985年の天皇賞・秋で、
それまでにGIを5勝もしていたシンボリルドルフに勝っていますし、
その他にも、メリーナイスに乗った1986年の朝日杯3歳S(現在の朝日杯FS)と
1987年のダービーと、3つのGIを含めて全部で重賞を14勝して、
通算235勝という成績を残していました。
そして根本調教師は、調教師の試験に受かった1997年に乗り役を引退して、
次の年に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、1勝止まりで、稼いだ賞金は4904万円でしたが、
2年目に「獲得賞金1億2850万円」(7勝)と数字を伸ばしてからは、
毎年のように、1億円以上を稼いでいて、2005年には、今までで一番多い「2億8709万円」の賞金を稼いで、
2006年には、今までで一番の勝ち星「18勝」を上げていました。
ただ、去年までの4年間は、
2012年→獲得賞金1億1145万円(6勝)
2013年→獲得賞金1億1145万円(5勝)
2014年→獲得賞金1億0919万円(6勝)
2015年→獲得賞金9710万円(7勝)
と書けば分かる通り、賞金が「右肩下がり」となっていますから、
今年の根本調教師は、「キッチリ巻き返したい」と考えている筈です。
でも実際は、先週までの成績が「獲得賞金7524万円」(6勝)と、
去年とほぼ同じペースですから、根本調教師は、
「もっとペースを上げないとマズイ」と思っているのでしょう。
それに根本厩舎は、ハイフレンドトライを使った2005年のダイヤモンドSの2着が最高で、
まだ重賞を勝てていませんから、間違いなく今は、
「そろそろ重賞を勝ちたい」と心の底から強く願っている筈です。
そして今週は、1着賞金5400万円のセントライト記念にネイチャーレットを登録していますから、
根本調教師が、「ここは絶対に勝ちたい」と考えて、この馬をメイチに仕上げてくると見ていました。
レースでも乗る予定の野中騎手がポリトラックで強めに追って、
5Fが67秒6、終いの1Fが11秒9という時計を出していました。
全体の時計は地味なものでしたが、ネイチャーポイント(3歳500万下)を1秒5追い掛けて、
最後はコンマ2秒先着していて、いくら格下相手とは言え、
これだけの走りができるのは、調子がいい証拠でしょう。