小桧山悟調教師が札幌2歳Sに出走させる、
エトルディーニュについて。
小桧山調教師は、1981年に畠山重則厩舎の調教助手になって、
1995年に調教師の試験に受かるまで、ずっと畠山厩舎の所属でした。
小桧山生がいた頃の畠山厩舎には、
1981年の新潟記念とオールカマーを勝ったハセシノブや、
1985年の七夕賞と新潟記念を勝ったロシアンブルーや、
1992年と1993年のステイヤーズSを連覇したアイルトンシンボリなどがいましたから、
重賞を勝てる馬を間近で見られたことは、調教師にとっていい経験になったのでしょう。
そして、調教師の試験に受かった次の年の1986年に自分の厩舎を開業していて、
イルバチオを使った2003年のアイビスSD、
スマイルジャックを使った2008年のスプリングSと
2009年の関屋記念と2011年の東京新聞杯と、今までに重賞を4つ勝っています。
2011年の小桧山調教師は、15勝するなど、
今までで一番多い「3億0899万円」の賞金を稼いでいましたけど、その後の4年間は
2012年→5勝・獲得賞金1億1253万円
2013年→7勝・獲得賞金1億2584万円
2014年→4勝・獲得賞金9183万円
2015年→10勝・獲得賞金1億6731万円
と、2011年の数字を大きく下回っていました。
ですから、今年の小桧山調教師は、「絶対に巻き返す」と考えている筈で、
実際、先週までの成績が、「11勝・獲得賞金1億7843万円」となっていますので、
その見込みは正かったのでしょう。
でも、2011年と比べたら誰が見ても物足りない数字ですから、師でしたら、
「もっとペースを上げないと」と考えますし、小桧山調教師は、
スマイルジャックを使った東京新聞杯を勝ってから、
5年以上も重賞をご無沙汰していますので、
今は、「久々に重賞を勝ちたい」という思いが強くなっている筈です。
そして今週は、1着賞金3100万円の札幌2歳Sにエトルディーニュを出走ますから、
が、「ここを勝って一気に稼ぎたい」という思いで、
この馬をメイチに仕上げてくると見ていました。
そこで、実際に小桧山調教師がどう仕上げてくるのかを確認しようと思って、
最終追い切りの様子を確認したところ、
「レースでも乗る原田君がダートコースで強めに追って、6Fが72秒0、
終いの1Fが11秒9という時計を出していました。メジャータイフーン
(3歳1000万下)を1秒先行して、最後は同入という内容でしたけど、
並ばれてからは抜かせない見事な勝負根性を見せていましたから、厩舎の
狙い通りに仕上がったのでしょう」
という報告でしたから、いい状態でレースに出られる筈です。