西村真幸調教師が小倉2歳Sに出走させる、
ビーカーリーについて。
西村調教師は、北海道の様似出身で、
同級生の実家がやっている牧場を手伝っていて、その時から、
「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうです。
その後、育成牧場やノーザンファームで働いてから、
2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、
その年の10月に新井仁厩舎で厩務員、同じ年の11月に福島信晴厩舎で調教助手をやっておりました。
それからも、友道康夫調教師の厩舎や、
岩元市三調教師の厩舎で経験を積んで、
2014年に調教師の試験に受かって、去年の3月に自分の厩舎を開業しております。
それから西村調教師の厩舎は、
3月28日(土)にサンフレイムを使った阪神3Rの未勝利で初勝利を上げて、
去年は全部で「9勝」という成績を残しておりました。
せやけど、西村調教師と同期になる調教師は6人おって、その内、
池添学調教師→21勝
松下武士調教師→14勝
と、2人の調教師が西村調教師より多い勝ち星を上げていたんです。
重賞では、
松下武士調教師→オースミムーンで去年の東京ジャンプSと阪神ジャンプSを勝利
中舘英二調教師→ビービーバーレルで今年のフェアリーSを勝利
と、2人の調教師が重賞を勝っているのですが、西村調教師は、
トキノゲンジを使った去年のカペラSと、
ソーディヴァインを使った今年のフィリーズレビューの5着が最高で、まだ重賞を勝っておりません。
ですので、今の西村調教師は、「同期には負けられない」という思いでいるでしょう。
今週は、小倉2歳Sにビーカーリーを登録しておりますので、
師の立場でしたら、「ここを勝って同期と肩を並べたい」という思いで、この馬をメイチに仕上げます。
そこで調教の様子を確認したところ、
「今回は連闘なので、最終追い切りはやっておりませんけど、馬体の
張りや毛ヅヤからは、疲れが残っているような印象は全くありません
し、それどころか、使った上積みの方が大きいと感じました」
というものでしたから、西村調教師がキッチリ仕上げてきたんでしょう。
西村調教師は、小倉2歳Sにクインズサリナも登録しておりますので、
この馬も同じ理由で、「勝負懸かり」と見ております。