「協和牧場」が天保山Sに使う、
キョウワダッフィーについて。
「協和牧場」は、「アサカ」や「キョウワ」の冠名でお馴染みの浅川吉男オーナーが、
1973年頃に設立したところです。
この牧場で有名なエピソードは、1990年に浅川オーナーが、ケンタッキーオークスなど、
アメリカのG1を7勝した名牝グッバイヘイローを、
繁殖として210万ドル(当時のレートで2億7300万円)で買ってきたことで、
このグッバイヘイローは、1995年にダンシングブレーヴ産駒のキングヘイローを産んでいます。
また、ここの生産馬ですぐに思い付くのは、
1984年のエリザベス女王杯を勝ったキョウワサンダーや、
1992年の4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビュー)などを勝ったキョウワホウセキや、
2000年の高松宮記念などを勝ったキングヘイローや、
2004年のファルコンSを勝ったキョウワハピネスや、
2007年の北九州記念を勝ったキョウワロアリングや、
2007年と2008年の小倉大賞典を連覇したアサカディフィートあたりでしょうか。
そして「協和牧場」は、2008年からオーナーブリーダーとしてJRAで馬を走らせていまして、
その年こそ、レースに使った回数が少なかったので2勝のみに終わっていましたけど、
2009年には、13勝を上げて2億1382万円の賞金を獲得していました。
ただ、次の年から去年までは、
2010年→10勝・獲得賞金1億6549万円
2011年→5勝・獲得賞金1億8195万円
2012年→5勝・獲得賞金8425万円
2013年→4勝・獲得賞金6801万円
2014年→4勝・獲得賞金1億0678万円
2015年→4勝・獲得賞金7708万円
と書けば分かる通り、勝ち星と賞金のどちらもどんどん減っていますので、
今年は牧場の皆さん全員が、「何としても巻き返す」と考えているのでしょう。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、
「1勝・獲得賞金2257万円」と、去年をペースを大きく下回っています。
ですから、今は「協和牧場」の皆さんが、
「特別レースを勝って一気に稼ぎたい」と考えている筈ですから、
1着賞金2200万円(馬主の取り分は8割の1760万円)
の天保山Sに使うキョウワダッフィーについては、この馬を管理している笹田調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示していると見ておくべきでしょうね。
また、最終追い切りについての報告が、
「坂路で強めに追われて、4Fが52秒5、終い1Fが12秒1という
時計を出しておりました。エアカーディナル(古馬1000万下)をコ
ンマ6秒追い掛けて、鞍上のゴーサインが出ると、グングン差を詰めて、
最後はクビ差先着するという、かなりいい内容だったので、力を出し切れ
るデキに仕上がったんでしょう」
という内容でしたから、いいレースが期待できると考えています。