和泉信一オーナーがエプソムCに登録している、
ナカヤマナイトについて。
和泉オーナーの本業は、東京都中央区に本社を構え、
不動産管理などを手掛けている「株式会社信和商会」の代表取締役会長です。
和泉オーナーは、馬主歴が60年近い「超」が付くほどのベテランでして、
1998年には「中山馬主協会」の会長、
2003年には「日本馬主協会連合会」の会長になった経歴がある上、
現在も、「中山馬主協会」の最高顧問や、
「日本馬主協会連合会」の名誉会長といった要職を務めていますので、
誰もが認める「競馬界の重要人物」と言えます。
ちなみに、和泉オーナーが「ナカヤマ」の冠名を使い始めた理由は、
1993年にデビューしたファイブナカヤマを、
「中山馬主協会」の役員5人で共同所有したことがきっかけだそうでして、
その後、この5人で共同所有する機会はなくなったものの、
「ナカヤマの名前が消えてしまうのは寂しい」という理由で、
今でもこの冠名を使い続けているそうですの。
また、和泉オーナーは、これまでに1994年の京成杯3歳Sを勝ったゴーゴーナカヤマや、
2010年の宝塚記念を勝ったナカヤマフェスタなどをお持ちでしたが、
最近は、ご子息の憲一さんがJRAの馬主資格を取得したこともあって、
所有頭数を一気に少なくしていて、今は、2011年の共同通信杯と、
2012年のオールカマーと、2013年の中山記念を勝っているナカヤマナイトと、
ナカヤマフェスタ産駒のナカヤマアーサー(3歳未勝利)の2頭だけを所有されています。
ただ、ナカヤマナイトは、昨年の新潟大賞典で2着となった後、
右前脚の屈腱炎となってしまいましたし、ナカヤマアーサーは、
昨年、12月6日(日)の新馬戦でデビューしたものの、そのレースが13着、
今年、1月23日(土)の3歳未勝利が16着という結果だったため、
和泉オーナーは、もう1年以上も賞金を稼げていません。
また、ご子息の憲一氏は、2010年頃からJRAで所有馬を走らせていまして、
昨年まで、32レースに所有馬を出走させていますが、まだ1つも勝てていませんし、
今年に入ってから先週までの成績も、「3戦0勝で全て着外」というもので、
やはり全く賞金を稼げていません。
そのため、信一オーナーは、この状況に危機感を感じているでしょうし、
憲一オーナーの分まで稼ぎたいと考えている筈です。
そして、今週は、ナカヤマナイトを1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)
のエプソムCに登録していますので、オーナーでしたら、この馬を預けている二ノ宮調教師に対し、
「何が何でも勝たせてください」といった指示をしますので、
「休み明けでも軽視できない」と思いますから、最終追い切りの内容などを
念入りに確認していきたいと思います。