「下河辺牧場」がマーメイドＳに登録している、
シュンドルボンについて。
「下河辺牧場」は、１９３３年に下河辺孫一さんが千葉県の成田市で始めた老舗で、
日高に牧場を作ったのは確か１９６６年のことでして、
今の代表は孫一さんのお孫さんの行雄さんですね。
昔の生産馬で私がすぐに思い付くのは、
１９８６年のＮＨＫ杯と高松宮杯を勝ったラグビーボールや、
１９９５年の共同通信杯４歳ＳとスプリングＳと京都新聞杯を勝ったナリタキングオーや、
２００３年に牝馬三冠を達成したスティルインラブや、
２００４年のオークスを勝ったダイワエルシエーロや、
最近の生産馬ですぐに思い付くのは、
２０１３年の桜花賞を勝ったアユサンや、
２０１４年のマイルＣＳを勝ったダノンシャークや、
２０１４年の阪神ジュベナイルＦを勝ったショウナンアデラあたりでしょうか。
「下河辺牧場」は、ＪＲＡの馬主資格を持っているオーナーブリーダーで、
３０年以上も前から持ち馬を走らせていて、
リリーズブーケで勝った１９８９年のサファイヤＳと、
ロンドンブリッジで勝った１９９７年のファンタジーＳと、
シュンドルボンで勝った今年の中山牝馬Ｓと、今までに重賞を３勝しています。
また、「下河辺牧場」は、競走馬セールに生産馬を上場することが多くて、去年も、
５月１５日（金）の「千葉サラブレッドセール」→１頭を６４８万円で売却（１頭が主取）
５月２６日（火）の「ＨＢＡトレーニングセール」→３頭を１５８７万円で売却（２頭が主取）
７月１３日（月）～１４日（火）の「セレクトセール」→８頭を２億３００４万円で売却（１頭が主取）
７月２１日（火）の「ＨＢＡセレクションセール」→１頭を９１８万円で売却
８月２４日（月）～２７日（木）の「ＨＢＡサマーセール」→２頭を８６４万円で売却（２頭が主取）
と、全部で１５頭を総額２億７０２１万円で売却しています。
ただ、「下河辺牧場」の関係者達が、この数字に決して満足していないと見ています。
何しろ、去年の「下河辺牧場」は、５つのセールに全部で２１頭を上場していますが、
その内、３割近くの６頭が主取となっているのですから。
また、下河辺牧場は、去年と同じように、今年も「競走馬セール」に生産馬を上場していて、
５月１６日（月）の「千葉サラブレッドセール」→１頭を４７５万円で売却（３頭が主取）
５月２４日（火）の「ＨＢＡトレーニングセール」→３頭を１４９０万円で売却
と、計４頭を総額１９６５万円で売却しましたが、この２セールでは、去年の売却額を下回ってしまいました。
更に、この先も、
７月１１日（月）～１２日（火）の「セレクトセール」→１歳を４頭、当歳を８頭の計１２頭を上場
７月１９日（火）の「ＨＢＡセレクションセール」→１頭を上場
と、計１３頭を上場しますので、私が牧場の関係者でしたら、
「少しでも高値で落札されるように、今までの生産馬をもっと活躍させて、
牧場のレベルが高いことをアピールしたい」
と考えますね。
特にマーメイドＳを自家生産馬のシュンドルボンが勝てば、
今年のセールに参加する予定の馬主さん達に、「下河辺牧場の生産馬は走る」という印象を与えられて、
そうなれば当然、落札価格が高くなって、牧場が潤うでしょう。
そこで、私が関係者でしたら、シュンドルボンを預けている矢野英一調教師に、
お釣りを残さないメイチの勝負仕上げをお願いしますので、
実際に厩舎がどう仕上げてくるのかなど、今後の動きを念入りに確認していきたいと考えています。