平安Sに登録している戸田博文厩舎の

ロワジャルダンについて。

東京競馬場がある府中市出身の戸田調教師は、お父さんの仕事の関係で、

中学生の頃に美浦に引っ越して来ていて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、

3年の時に滋賀国体で優勝して、茨城県から表彰されています。

そして専修大学でも馬術部に入って、大学4年の時には、

「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていて、「全日本学生馬術大会」の団体優勝に貢献していて、

大学を卒業してからは、1991年の9月に、高木嘉夫厩舎の厩務員になりました。

高木嘉夫厩舎と言えば、京成杯など重賞を3勝したヒシスピードや、

ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを育て上げたことでお馴染みです。

高木厩舎で、2ヶ月ほど厩務員をやった後は、八木沢勝美厩舎の調教助手になりました。




この厩舎は、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、

フラワーCを勝ったフラッシュシャワーでお馴染みでしょう。

そして、1995年には大久保洋吉厩舎の調教助手になって、

それからは、1997年のオークスや、1998年と1999年のエリザベス女王杯を連覇するなど、

GIを5つも勝ったメジロドーベルや、

1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、

1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。

それから、2000年の2月に調教師の試験に受かった戸田調教師は、

次の年の6月に自分の厩舎を開業していて、今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、

フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、

GIの3勝を含めて、重賞を16勝もしています。

2012年には、フェノーメノを使った青葉賞とセントライト記念など、

全部で25勝を上げて、「6億4097万円」という、

開業してから一番の賞金を稼ぐことができましたから、きっと戸田調教師はこの結果を喜んだのでしょう。

でも、その後は、

2013年→獲得賞金5億3499万円(23勝)
2014年→獲得賞金4億8045万円(27勝)
2015年→獲得賞金5億5368万円(30勝)

と書けば分かる通りで、3年続けて2012年の賞金を下回っています。




ですから、今年の戸田調教師は、「何が何でも2012年の数字を超えたい」と願っている筈で、

当たり前ですけど、その思いを果たすためには、賞金の高い重賞をいくつも勝っておく必要があります。

ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「2億2567万円」(11勝)というものですし、

京成杯→メートルダールが3着
東海S→ロワダルジャンが3着
東京新聞杯→グランシルクが10着
共同通信杯→メートルダールが3着
フェブラリーS→ロワジャルダンが5着
アンタレスS→ロワジャルダンが5着
青葉賞→メートルダールが5着

と、重賞で「7戦0勝」という結果に終わっています。

そして今週は、平安Sにロワジャルダンを使いますので、

戸田調教師でしたら、迷わずメイチに仕上げますし、最終追い切りの様子を確認したところ、

南ウッドで、5Fが69秒1、終いの1Fが13秒9という時計を出していました。

完全に馬なりでしたから、時計は地味なものでしたが、

テンから軽快なフットワークで、切れのある動きを見せていましたので、

デキがいいのは間違いなさそうですから、いいレースが期待できそうです。


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