阪急杯に登録している、
西橋豊治厩舎のケントオーについて。
西橋調教師は、1965年に、佐藤勇調教師の厩舎で騎手候補生になって、
1970年に乗り役としてデビューしておりました。
佐藤調教師といえば、1964年の天皇賞・春と宝塚記念を勝ったヒカルポーラや、
1980年のダービーを勝ったオペックホースなどを管理していたのが有名です。
1989年に乗り役を引退してからの西橋調教師は、
菅谷禎高調教師の厩舎で調教助手として6年ほど腕を磨いて、
1994年に調教師の試験に受かると、その年の11月に自分の厩舎を開業しております。
厩舎の開業が遅かったので、最初の年は1勝止まりでしたが、
2年目は8勝、3年目は9勝と、着実に勝ち星を伸ばしておりました。
1998年にはプリモディーネを使ったファンタジーSで初めて重賞を勝つなど、
「11勝・獲得賞金2億1362万円」というように一気に数字を伸ばすと、
次の年には、プリモディーネを使った桜花賞で初めてG1を勝っております。
その後は、8年以上も重賞を勝てませんでしたが、
メイショウクオリアを使った2008年の京都新聞杯を勝って、
連敗を止めておりましたし、この年は「14勝・獲得賞金2億2990万円」という成績を残しました。
ですが、その後の4年間は、
2012年→8勝・獲得賞金1億7998万円
2013年→6勝・獲得賞金1億8127万円
2014年→5勝・獲得書金1億1481万円
2015年→5勝・獲得賞金1億3149万円
と、数字が伸びておりませんから、今年の西橋調教師は、
「何としても悪い流れを変えたい」と思ってい筈です。
今週は、1着賞金4100万円の阪急杯にケントオーを登録しておりますので、
師がメイチで仕上げてくると見ておりましたし、最終追い切りは、
坂路で一杯に追われて、4Fが53秒6、
終いの1Fが12秒4という時計を出しておりました。
デキがいい馬ならではの鋭い脚捌きを見せておりましたし、
戻ってきてからの息の入りも良かったので、
これでしたら、上位入線が期待できそうです。