大橋勇樹調教師ろが武蔵野Sに登録している、

ナムラタイタンについて。

大橋調教師は1984年に競馬学校の厩務員課程に入り、

その年の7月から2年間は、

皐月賞や天皇賞・秋をはじめ重賞5勝を上げた

ヤエノムテキなどを育てた荻野光男さんのところで、

1986年からは、

ジャパンCや天皇賞・秋など、GI6勝を上げた

ブエナビスタなどを育てた松田博資調教師のところで、

1992年からは目野哲也調教師のところで、

それぞれ調教助手として腕を磨いた後、

2002年に調教師試験に受かり、

2004年に厩舎を開業しましたので、

今年で10年目となります。

そして、大橋師のところは、

開業した年こそ6勝止まりだったものの、

毎年のように勝ち鞍を増やしていて、

2005年が9勝、

2006年と2007年が11勝、

2008年が14勝、

6年目の2009年には開業以来最高の

24勝を上げています。

2010年までは、なかなか重賞を勝てなかったのですが、

ナムラタイタンを使った

2011年の武蔵野Sで初めて重賞を勝つと、

その1ヶ月後の交流重賞・名古屋グランプリも

ニホンピロアワーズで勝ち、

昨年も、名古屋大賞典と白山大賞典、

更にはジャパンCダートをニホンピロアワーズで勝てた上、

獲得賞金も過去最高の

4億3929万円としていましたから、

師にとって満足できた1年だった筈です。

ただ、

勝ち鞍に関しては、

24勝を上げた2009年以降は数を減らしていて、

2010年は19勝、
2011年は15勝、
そして昨年が16勝となっています。

きっと大橋調教師自身、

この点については決して満足していない筈で、

「今年こそ2009年の記録を絶対に超えたい」

と考えていた筈です。

しかし、今年に入ってからの成績は、

先週までの時点で

「13勝・獲得賞金2億8866万円」

と、このままのペースで行くと、

2009年の24勝を大きく下回ってしまうのが確実です。

それに、

賞金も現時点で、昨年より

1億5千万円以上も少ない状況ですから、

今週以降の大橋調教師は、

「賞金の高い重賞を勝って、
少しでも多くの賞金を稼ぎたい」

とも考えている筈です。

その為、

一昨年の武蔵野Sを勝ち、

今年の東海Sでも2着に入っているように、

これまで重賞でいい競馬をしてきたナムラタイタンで

勝負を懸けてくると見ていたので、

中間の調教内容を確認したところ、

2週続けて意欲的な調教を行ない、

十分な負荷を掛けてきているように、

ここに向けて念入りに仕上げてきたと

判断できるものでした。

今回ナムラタイタンは、

アハルテケSから5ヶ月振りのレースとなる為、

それほど人気を集めることはなさそうですが、

中間の調教内容を踏まえると、

ここで1発があっても不思議ではありませんし、

侮れない1頭と見ておくべきだと思います。

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