山元哲二オーナーが京都牝馬Sに出走させる、
ダンツキャンサーについて。
山元オーナーの本業は、鹿児島県の鹿児島市に於いて、
建設関連の業務を主に手掛けている「山元建設興業株式会社」と、
タクシーによる観光案内を主に手掛けている「株式会社山元交通」の代表取締役です。
この2社の拠点は、「JR指宿枕崎線」と「鹿児島市電」が通っている「南鹿児島駅」から200メートルほどのところにある、
「山元ビル」の中にあり、この内、「株式会社山元交通」は、本社ビルを含めて、
鹿児島市内に11ヶ所の営業拠点を持ち、観光客や地元の方々の足として、
非常に重宝されているそうであり、尚且つ、鹿児島を代表する観光スポットの「桜島」や、
温泉地として有名な「指宿市」や「霧島市」といった、
近隣のタクシー観光サービスも提供しておりますので、
「地域に欠かせない交通機関の一つ」と言えるでしょう。
更に同社は、スマートフォンやタブレットの「全国タクシー配車」というアプリに、
県内で初めて参入していた上、昨年の2月からは、
国内で6000万人近くが利用しているコミュニケーションツール、
「LINE」の中で提供されているサービス、
「LINE・TAXI」にも加盟しておりますので、このように、
利用客のニーズに素早く対応している山元オーナーは、
「時代の変化に敏感な、先見の明がある経営者」と言える筈です。
そしてJRA馬主としての山元オーナーは、キャリアが30年以上に及んでいる大ベテランで、
これまでに350頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、
1995年の宝塚記念を勝ったダンツシアトルや、
1998年のシンザン記念とチューリップ賞を勝ったダンツシリウスや、
2002年の宝塚記念を勝ったダンツフレームや、
2004年のアメリカJCCを勝ったダンツジャッジや、
2005年の青葉賞を勝ったダンツキッチョウや、
2008年のアーリントンCを勝ったダンツキッスイなどが挙げられます。
山元オーナーが、これまでに最も多くの賞金を獲得していたのは、
ダンツフレームが宝塚記念を制した2002年で、
同年の獲得賞金は「4億3604万円」という数字でした。
ただ、最近の獲得賞金は、全盛期と比べたら物足りない数字になっていて、一昨年までの3年間も、
2012年→「獲得賞金1億2820万円」(6勝)
2013年→「獲得賞金8735万円」(8勝)
2014年→「獲得賞金1億0903万円」(5勝)
というものだったため、昨年の山元オーナーは、
「必ず巻き返したい」という思いを抱いていた筈です。
そして実際に昨年は、京都ジャンプSをダンツミュータントで制するなど、
過去3年を大きく上回る、「獲得賞金2億0337万円」(14勝)という結果を残しておりますが、
全盛期と言える2002年の半分にも達しておりません。
また、障害の重賞では、ただいま記した通り、
昨年の京都ジャンプSをダンツミュータントで制しているものの、
平地では2008年のアーリントンCをダンツキッスイで制してから、
9年近くも重賞を勝てていなくて、「39連敗中」となっております。
このような状況の中、明日は、1着賞金が3600万円(馬主の取り分は8割の2880万円)
の京都牝馬Sにダンツキャンサーを出走させますので、山元オーナーの立場であれば、
「全盛期の数字に近づけたい」という思いと、「久々に平地の重賞を勝ちたい」という思いを抱き、
この馬を預けている谷調教師に対して、間違いなくメイチの勝負仕上げをお願いしますし、
最終追い切りに関する報告も、
「坂路に入れられて、4Fが53秒0、終いの1Fが12秒3
という時計を出しておりました。完全に馬なりだったので、そ
れほど速い時計ではありませんでしたが、毛ヅヤの良さと馬体
の張りが抜群でしたから、力を出し切れる状態に仕上がってる
んでしょう」
という内容でしたから、好レースが期待できると見ております。