嶋田賢オーナーがホーピフルSに登録している、
ディーマジェスティと
プレイヤーサムソンについて。
嶋田オーナーの本業は医療法人積仁会・島田総合病院」(千葉県銚子市)の理事長です。
ちなみにオーナーは、昨年の3月末日まで、同病院の院長も務めていましたが、
翌日からは、ご子息の一成氏が院長に就任し、
現在の嶋田オーナーは、理事長職に専念しているそうです。
1937年、初代院長の嶋田隆氏が開業した同病院には、現在、内科・循環器科・外科など、
全部で13の診療科目があり、24時間体制の集中治療室や、全個室の産婦人科病棟など、
「総合病院」の名に相応しい十分な設備を備えています。
また、同病院は、患者さんにベストなケアを行うため、最新の医療機器を積極的に採り入れており、
動脈硬化の検査などが僅か5分で行える「血圧脈波検査装置バセラ」や、
腰痛の患者さんが楽な姿勢で牽引を行えるリハビリ器具の「スーパートラック」や、
治療時の痛みを軽減できる物理療法機器の
「ウォーターマッサージ器・アクアタイザー」などを導入している上、
昨年には、低被ばくで高画質な乳がん検診を行える
「デジタルマンモグラフィ装置」を導入していますので、
地域の方にとっては、「必要不可欠な存在」となっているのでしょう。
なお、初代院長であり、2001年の9月に92歳でお亡くなりになった隆氏は、
1951年4月から1978年8月まで、7期に渡り銚子市の市長を務めており、
この功績などが評価され、銚子市の「名誉市民」となっています。
そしてJRA馬主としての嶋田オーナーは、既にキャリアが30年を超えている大ベテランで、
これまでに80頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、
2012年のヴィクトリアマイルと一昨年の府中牝馬Sなど、
重賞を5勝したホエールキャプチャが挙げられるでしょう。
2011年の嶋田オーナーは、同馬がクイーンCとローズSを制したことなどにより、
過去最高となる「6勝・獲得賞金2億3989万円」という成績を残していましたが、それ以降は、
2012年→6勝・獲得賞金2億1583万円
2013年→5勝・獲得賞金1億7320万円
2014年→9勝・獲得賞金1億9386万円
と記せば分かる通り、獲得賞金が伸び悩んでいました。
そのため、今年を迎えるにあたって嶋田オーナーは、
「2011年以上の成績を残したい」と考えていた筈で、実際、
先週までの時点で、勝利数は過去最高となる「16勝」を上げ、
「2億2482万円」の賞金を獲得し、2011年とほぼ同じペースで稼げていますが、
嶋田オーナーがこの数字に満足せず、今週も貪欲に勝利を追求してくると見ています。
と言いますのも、デビューしてから
「5億3231万円」の賞金を獲得していた「稼ぎ頭」のホエールキャプチャは、
5月8日(金)にJRAの登録を抹消されて、現在は、
「千代田牧場」(北海道日高郡ひだか町)で繁殖入りしていますから。
よって、現在の嶋田オーナーは、
「ホエールキャプチャの分を他の馬で稼ぎたい」と強く願っていることでしょう。
そして今週は、1着賞金が6500万円(馬主の取り分は8割の5200万円)
のホーピフルSにディーマジェスティとプレイヤーサムソンを登録していますので、
嶋田オーナーの立場であれば、前者を預けている二ノ宮調教師と、
後者を預けている大和田調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示するでしょう。