竹園正継オーナーが阪神Cに登録している、
テイエムタイホーについて。
竹園オーナーの本業は、鹿児島県鹿屋市に本社を構え、
ビル建築の補強資材で日本一のシェアを誇っている、
「テイエム技研株式会社」の代表取締役です。
1979年、東京都世田谷区で設立された同社は、
竹園オーナー自身が開発し、特許を取得した建築補強材・「ウエブレン」の量産を開始してから、
急速に売り上げを伸ばしており、1981年から1984年までは、
鹿屋市に生産工場を3号棟まで新設し、1986年には現在の場所に本社を移転している上、
東京都大田区(現在は世田谷区)に東京支店を開設と、順調に規模を拡大しております。
その後も、1991年までに生産工場を5号棟まで新設しており、
現在では、本社工場に加えて、鹿児島県の鹿屋市に「串良工場」を、
同じ鹿児島県の垂水市に「垂水工場」を構えておりますので、同社のトップである竹園オーナーは、
「地元の雇用や経済に大きく貢献している人物」と言えるでしょう。
なお、馬主としての竹園オーナーは、1987年からJRAで馬を走らせていて、
これまでに800頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、
1999年の皐月賞、2000年の有馬記念など、GIを7勝したテイエムオペラオーと、
2001年の桜花賞と秋華賞など、GIを3勝したテイエムオーシャンが挙げられます。
2000年の竹園オーナーは、テイエムオペラオーなどの活躍により、
重賞12勝を含む29勝を上げ、過去最高となる「15億3366万円」の賞金を獲得しておりました。
しかし、ここ数年は、
2012年→23勝・獲得賞金4億3122万円
2013年→19勝・獲得賞金3億7380万円
2014年→16勝・獲得賞金2億8195万円
という形で、全盛期とは比べものにならない状況が続いており、
特に昨年は、獲得賞金が「2000年の2割以下」に終わっておりましたので、
今年を迎えるにあたりオーナーは、「少しでも2000年の成績に近づけたい」と、考えていた筈です。
しかし、今年に入ってから先週までは、
「21勝・獲得賞金3億7663万円」と、
昨年、一昨年は上回っているものの、やはり、
全盛期とは比べものにならない状況となっておりますので、
現在の竹園オーナーは、この成績に強い危機感を感じていることでしょう。
また、竹園オーナーと言えば、毎年のように競走馬セールで馬を購入しており、今年も、
7月21日(火)に行われた「HBAセレクションセール」→5頭を8802万円で購入
8月24日(月)~27日(木)に行われた「HBAサマーセール」→7頭を4417万円で購入
10月5日(月)~7日(水)に行われた「HBAオータムセール」→1頭を615万円で購入
と、計13頭に総額1億3834万円を投じておりました。
そのため、「HBAセレクションセール」が終わってから先週までの竹園オーナーは、
「セールで使った資金を所有馬の賞金で回収したい」と考えていた筈ですが、
実際、その期間の成績は、
「188戦7勝・獲得賞金1億2838万円」(馬主の取り分は8割の1億0270万円)と、
セールで使った資金を3000万円以上も回収できておりません。
よって、現在の竹園オーナーは、「セール資金の回収を年内に終わらせたい」と考えている筈であり、
オーナーの立場であれば、1着賞金6500万円(馬主の取り分は8割の5200万円)
の阪神Cに登録しているテイエムタイホーについては、
この馬を管理している鈴木孝志調教師に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを指示するでしょう。
これらの理由から、この馬を「大いに注目すべき存在」と見込んでおります。