松岡隆雄オーナーが釜山Sに出走させる、
サンライズバロンとフォローハートについて。
松岡オーナーの本業は、山口県の下関市に本社を構えている、
「株式会社松岡」の代表取締役でして、1950年に創業された同社は、
「世界の国から日本の食卓へ」をスローガンとして、
世界中から水産冷凍品や水産加工品などを輸入しており、現在の取引先は、
南北アメリカ各国、ヨーロッパ、アフリカ諸国、アジア各国など、およそ50ヶ国に及んでおります。
また、「株式会社松岡」は、1999年に「サンライズファーム養殖場」(高知県幡多郡)を開設し、
それから同場で「ブリ」と「クロマグロ」の養殖を行っており、
その生産物を「日の出ぶり」・「日の出まぐろ」というブランド名で販売するなど、
順調に事業の規模を拡大しており、2014年1月期の年間売上高は「312億円」という素晴らしい数字でした。
そして現在では、本社に加えて、東京・大阪・福岡の3ヶ所に支店を、
神奈川・千葉・大阪・山口・福岡の計8ヶ所に物流センターを構えている上、
今年の8月には、宮崎県の都城市に、敷地面積約2万3600平方メートルを誇る、
「株式会社松岡・都城物流センター」を完成させ、9月からは、宮崎県の農畜産物を中心に、
冷凍・冷蔵保管業務を開始することとなっております。
今年の1月15日(木)に行われた、この物流センターの「安全祈願祭」には、
都城市の池田宜永(たかひさ)市長など、地元の有力者が多く参列しており、
これにより、宮崎県内に多くの雇用が生まれるのは間違いありませんので、
「株式会社松岡」の代表取締役を務めている松岡オーナーは、「地元の山口県だけではなく、
他県の経済発展にも貢献している、大いに尊敬すべき人物」と言えるでしょう。
なお、馬主としての松岡オーナーは、2003年からJRAで馬を走らせていて、
これまでに200頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、
2007年のフェブラリーSを制したサンライズバッカスや、
2008年と2009年の中山大障害を連覇したキングジョイや、
2002年と2005年の産経大阪杯を制し、
2005年の毎日王冠も制したサンライズペガサスなどが挙げられます。
また、松岡オーナーは、昨年まで多くの競走馬セールに参加していた上、今年も既に、
□7月13日(月)~14日(火)の「セレクトセール」→1頭を2268万円(税込)で購入
□7月21日(火)の「HBAセレクションセール」→4頭を5097万円(税込)で購入
と、総額7365万円(税込)で計5頭を購入しております。
そのため、「セレクトセール」以降、すなわち過去5週の松岡オーナーは、
「購入に要した資金を回収するため、所有馬で多くの賞金を稼ぎたい」と考えていた筈ですが、
実際は「3勝・獲得賞金6138万円(馬主の取り分は8割の4910万円)」
という数字に終わっていて、2000万円以上を回収できておりませんので、
今週以降は賞金獲得により一層力を入れてくるでしょう。
そして今週は、1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)の釜山Sに、
サンライズバロンとフォローハートの2頭を出走させますし、
このレースが行われる小倉競馬場は、下関市にある松岡オーナーの本業の拠点から、
車で40分ほどで行ける「完全なお膝元」ですが、今年、
2月21日(土)の和布刈特別をサンライズホームで制してから、
松岡オーナーは小倉のメインレースを勝てておりません。
したがって、サンライズバロンとフォローハートには、
「セールで使った資金を回収したい」という思いに加えて、
「久々にお膝元のメインレースを勝ちたい」という思いも込められている筈です。
また、調教師情報部の方から聞いた、それぞれの最終追い切りに関する報告が、
□サンライズバロン
「26日(水)、小倉のダートコースで、全体が62秒1、
終いが13秒9という時計を馬なりで出していました。馬
場が渋っていましたし、完全に馬なりでしたから、速い時
計は出ていませんが、脚捌きがかなり力強くて、馬体の張
りと毛ヅヤの良さも目立っていましたから、いい状態でレ
ースを迎えられるでしょう」
□フォローハート
「26日(水)にCウッドで、全体81秒9、終い12秒
1という時計を馬なりで出し、1秒7先行していたメイシ
ョウコルノを後ろから追い掛け、いい動きで最後はキッチ
リ同入に持ち込んでいました。馬場が渋っていたので、時
計は地味なものでしたが、全身を大きく使った躍動感のあ
る動きを見せていましたから、デキの良さには太鼓判を押せ
ます」
という内容でしたから、どちらも好レースが期待できると私は見ております。