宮徹調教師が鳴尾記念に出す、

マックスドリームについて。

宮調教師は、1981年に馬事公苑の長期騎手課程を終えて、

田中四郎師の厩舎から乗り役としてデビューしました。

乗り役としての彼は、1982年の宝塚記念に出たグットパレードや、

1986年の菊花賞に出たアラオスイセイなど重賞に全部で10回乗っとったものの、

1992年の小倉記念で乗ったカシワズハンターでの4着が最高で、

勝ち星は136勝と、それほど目立った活躍ができず、

調教師の免許を取った1996年に乗り役を引退しました。

調教師になってからは、厩舎を開業したその年に、

乗り役時代に全く縁のなかったGIの阪神3歳牝馬S(今の阪神ジュベナイルF)をアインブライドで勝ち、

その後も、マイネルブライアンを使った2000年のシリウスS、

コスモフォーチュンを使った2006年の北九州記念、

コパノジングーを使った2010年の目黒記念、

そしてコパノリチャードを使った昨年のアーリントンCとスワンSを含め、重賞で10勝を上げておりります。

また、1999年に16勝を上げると、

その後は毎年のように20勝近くの勝ち星を上げていて、

2008年には、「29勝・5億3072万円獲得」というこれまでで最高の数字を残しておりました。

そして、一昨年は、勝ち星こそ2008年と比べると「6」少ない23勝でしたが、

賞金は「5億3017万円」と2008年に迫る数字を残していました。

ですが昨年は、前の年より「10」も少ない13勝、

獲得賞金は1億5千万円近くも少ない「3億8293万円」

という成績に終わっておりましたので、当然、宮調教師は悔しい思いをした筈です。

なので、今年は宮調教師が、「少しでも2008年の成績に近づけたい」と考えていた筈ですが、

今年に入ってから先週までの成績は、「6勝・獲得賞金1億4311万円」と、

去年と余り変わらない数字になっていますので、

今の宮調教師が「このままではまずい」といった危機感を抱いていると思います。

このように、成績が伸び悩んでいる原因の一つには、今までに、

「3億0450万円」の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のコパノリチャードが今年、

阪急杯では6着、高松宮記念では5着と、結果を出せていない事が挙げられます。

それにコパノリチャードの次走は、6月21日(日)の函館スプリントSの予定で、

復帰はまだ先となりますから、宮調教師の立場だったら、

「この馬の分まで他の馬に稼いで欲しい」と考えます。

なので、宮調教師が、鳴尾記念に使うマックスドリームについては、

「何が何でも結果を出す」という思いで、目イチに仕上げてくると見ていました。

坂路でだった最終追い切りは、全体が52秒6、

終い13秒2というええ時計を出していました。

雨の影響で馬場が渋っていましたが、とても力強い動きを見せ、

デキの良さを感じさせる内容でした。

この馬は今年で8歳になりましたけど、馬体には張りがあって馬はまだ若く見えますし、

このデキだったら力を十分に出せるでしょうから、

馬券に絡んでくる可能性はあると見ています。


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