マイケル・タバートオーナーがヴィクトリアマイルに登録している、
ハナズゴールについて。
オーストラリア出身のタバートオーナーは、地元シドニーの高校を卒業した後、
日本語と経済学を学ぶため、京都大学の経済学部に入学し、卒業した後は母国に戻り、
「世界最大の会計事務所」と言われている、「デロイト・トウシュ・トーマツ」のシドニー事務所に入社しております。
その後、1999年に再び来日し、それからは、
「デロイト・トウシュ・トーマツ」の傘下である「税理士法人トーマツ」の東京事務所に2年ほど勤め、
2001年からは同法人の大阪事務所に移り、現在は、「移転価格コンサルティングサービス」の部門長として、
日本に進出している米国系企業や欧州系企業のサポートなどを行っているようです。
また、オーナーの祖父は、オーストラリアの大手生産牧場・「アローフィールド」の場長を務めていたことがあり、
タバートオーナー自身も、早い段階から競馬にかなり力を入れており、
2002年にデビューした持ち込み馬ムーンロケット(父Zabeel)が、屈腱炎のために早々と引退することとなった時には、
ノーザンファームと交渉して、その権利を譲り受けてオーストラリアで種牡馬とし、自身の所有する繁殖牝馬に種付けしておりました。
そして馬主としてのタバートオーナーは、2010年からJRAで馬を走らせ始めており、
その中の代表的な存在と言えばやはり、2012年のチューリップ賞と2013年の京都牝馬Sを制し、
昨年の4月には、オーストラリアのGI・オールエイジドSも制したハナズゴールが挙げられるでしょう。
タバートオーナーがこの馬を所有したきっかけは、
「馬主としての先輩」である山上和良オーナーから紹介されたからだそうで、
価格は「他の馬と合わせて2頭で200万円ほど」だったそうです。
ただ、現在6頭いる所有馬の内、これまでに1億4526万円の賞金を獲得している「稼ぎ頭」でもあるハナズゴールは、
昨年のオールエイジドSを制してから、「6連敗中」となっておりますので、現在のタバートオーナーは、
「そろそろハナズゴールの連敗を止めたい」と強く願っていることでしょう。
また、タバートオーナーは、毎年のように競走馬セールで馬を購入しており、過去3年だけでも、
□2012年
「JRAブリーズアップセール」→1頭を230万円で落札
「HBAサマーセール」→3頭を1250万円で落札
□2013年
「HBAセレクションセール」→2頭を1550万円で落札
□2014年
「HBAトレーニングセール」→2頭を930万円で落札
と、計8頭を総額3960万円で落札しております。
そして、今年もタバートオーナーは、4月28日(火)に行われた「JRAブリーズアップセール」で、
「プレラットの2013」(牝・父ベーカバド)を900万円で落札したばかりですから、間違いなく現在は、
「セールで使った資金を所有馬の賞金で回収したい」と考えている筈です。
また、昨年までの状況を踏まえると、5月26日(火)の「HBAトレーニングセール」など、
今後のセールでも何頭かを落札する可能性が高いため、現在は、
「今後のセール資金を稼いでおきたい」とも考えていることでしょう。
そこで、タバートオーナーの立場であれば、1着賞金9000万円(馬主の取り分は8割の7200万円)
のヴィクトリアマイルに登録しているハナズゴールについては、この馬を預けている加藤和宏調教師に対して、
迷わずメイチの勝負仕上げを指示しますので、
最終追い切りの内容などを念入りに確認していきたいと考えております。