京都新聞杯にポルトドートウィユとリベレーターを、
新潟大賞典にラングレーを登録している、
一口馬主クラブの「サンデーレーシング」について。
同クラブの代表取締役を務めている吉田俊介氏は、
「ノーザンファーム」の代表を務めている吉田勝己オーナーのご子息で、
同クラブの募集馬は、大半が「ノーザンファーム」の生産馬です。
吉田勝己オーナーが、1988年に「株式会社ダイナース愛馬会」として創設した「サンデーレーシング」に於いて、
過去の代表的な存在としては、ヴァーミリアン、ドリームジャーニー、ブエナビスタ、
ローズキングダム、ルーラーシップ、オルフェーヴル、ジェンティルドンナといった名前が挙げられ、
現役の代表的な存在としては、天皇賞・春を連覇したフェノーメノが挙げられます。
同クラブは、2010年から2013年まで、
4年連続で「JRA馬主リーディング1位」に輝いておりましたが、昨年は、
1位「キャロットファーム」→121勝・獲得賞金30億6028万円
2位「サンデーレーシング」→102勝・獲得賞金25億5809万円
3位「社台レースホース」→101勝・獲得賞金24億2695万円
と、ハープスターで制した桜花賞や、エピファネイアで制したジャパンCなど、
重賞を12勝した「キャロットファーム」に首位の座を明け渡してしまったのですから、
この結果にクラブの関係者達が悔しい思いをしているのは間違いありません。
そのため、今年はクラブの関係者達が、「必ずリーディング1位を奪回したい」と考えている筈で、
実際、先週までに、レーヴミストラルで青葉賞を、ドウラメンテで皐月賞を、
リアルスティールで共同通信杯を制するなど、「38勝・獲得賞金10億5825万円」という数字を記録し、
現時点で「JRA馬主リーディング1位」となっておりますが、
クラブの関係者達がこの結果に満足せず、今週以降も貪欲に勝利を追求してくると判断しております。
何しろ同クラブは、計92頭の「2014年度募集馬」(現2歳世代)について、
昨年の5月15日(木)にラインナップを発表し、6月9日(月)に詳細を記したパンフレットを発送し、
それから出資を受け付けておりますが、私が確認したところ、満口となっているのは81頭で、
募集開始から既に10ヶ月近く経つものの、募集終了と募集中止となった4頭を除く残りの7頭は、
現在も募集を行っているのですから。
その上、同クラブは、3月13日(金)より、「特別入会の受け付け」と題して、
「新規出資者の募集」を開始しており、その後は、昨年と同様のスケジュールで「2015年度募集馬」のラインナップを発表する筈でして、
「特別入会」の希望者が増えるほど、「サンデーレーシング」にとっては「新規の出資者候補」が増えることとなり、
それがクラブの利益に繋がるのは間違いありません。
よって、現在はクラブの関係者達が、「過去の募集馬で注目度の高い重賞を勝ち、
顧客層に好印象を与えたい」と考えている筈です。
また、先ほど記した通り、同クラブは、先週の青葉賞をレーヴミストラルで制しておりますから、
更なる相乗効果を狙い、京都新聞杯に登録しているポルトドートウィユとリベレーターと、
新潟大賞典に登録しているラングレーにについては、それぞれを管理している厩舎に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している筈です。