新開幸一調教師が武蔵野Sに使う、
フィールザスマートについて。
新開調教師は、1993年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、
その年の10月から、高橋祥泰調教師のところの厩務員になりました。
その後の新開調教師は、すぐに調教厩務員になって、
12月から調教師の試験に受かった2010年まで、
和田正道調教師のところの助手をしていました。
ちなみに、彼がいた頃の和田調教師の厩舎には、
1995年の中山大障害・秋を勝ったフジノスラッガーや、
1997年のクイーンSを勝ったプロモーションや、
2002年の京王杯スプリングCを勝ったゴッドオブチャンスや、
2005年のファルコンSを勝ったカズサラインや、
2006年のエプソムCを勝ったトップガンジョーなどがいました。
そして新開調教師は、2010年の10月に厩舎を開業していますから、
今年で5年目となりますが、最初の年こそ1勝に終わっていましたけど、
2011年→8勝・獲得賞金1億2758万円
2012年→13勝・獲得賞金2億2280万円
2013年→17勝・獲得賞金2億6584万円
と、順調に成績を伸ばしています。
これも、和田調教師のところで助手をやっていた時に、
ゴッドオブチャンスや、プロモーションや、トップガンジョーなど、
走る馬と関わってきた経験を自分の厩舎でも実践できているからなのでしょう。
また、新開調教師のところは今年、
先週までで「14勝・獲得賞金2億7111万円」としており、
獲得賞金は既に昨年の数字を上回っていますので、
その点については、新開調教師は満足しているでしょうね。
ただ、重賞に関しては、これまでに管理馬を4回使っていますが、
2012年の弥生賞→タイセイスティングが13着
2013年のマーチS→ナイトフッドが6着
2013年の武蔵野S→ナイトフッドが5着
2014年の共同通信杯→アスペンツリーが13着
という結果となっています。
ですから、今の新開調教師はきっと、
「とにかく早く、重賞を勝ちたい」
と考えている筈で、私が師の立場でしたら、
今週の武蔵野Sに使うフィールザスマートを、間違いなく全力で仕上げますね。
そこで、新開調教師がこの馬をどう仕上げてくるのか、
追い切りの様子を確認してみたのですが、
ウッドでバイタルフォルムと併せて、
全体が68秒7、終い13秒6を一杯に追ってマークしていました。
元々、稽古駆けするタイプではないので、時計は気にする必要はありませんし、
仕掛けてからの反応はとても良く見えましたから、
力を出せるデキに仕上がったと私は判断しています。
このデキであればなら、ここで馬券に絡んでくる可能性は大いにありそうです。
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