「ミルファーム」がグリーンSに出走させる、
トルークマクトについて。
浦河にある「ミルファーム」は、できたのが1996年という、どちらかと言えば新しい牧場です。
代表の清水敏さんは、1988年に慶応大学の法学部を卒業した後、
「野村證券」の岐阜支店や大阪支店の事業法人部で働いて、
そこを辞めた後は、1994年から3年ほど「ビッグレッドファーム」で働いて、
それから自分の牧場「ミルファーム」を立ち上げたという、
牧場主としては珍しい経歴の持ち主です。
現在の「ミルファーム」は、浦河に「本場」と「向別厩舎」を、
千葉県の市原市に「千葉育成厩舎」を構えていて、今までに200頭以上を生産しています。
この中で代表的な存在と言えば、
2000年の中日スポーツ賞4歳S(現在のファルコンS)を制した
ユーワファルコンが真っ先に挙げられるでしょう。
また、「ミルファーム」は、2003年にJRAの馬主資格を持つ
「オーナーブリーダー」となっていて、一昨年までの3年間は、
2012年→12勝・獲得賞金1億6172万円
2013年→13勝・獲得賞金2億2564万円
2014年→10勝・獲得賞金1億8224万円
と書けば分かるように、毎年欠かさず1億5千万円以上の賞金を獲得していました。
そして去年は、「17勝・獲得賞金2億4323万円」という、
今までで一番の成績を残しましたから、代表の清水さんをはじめ、
「ミルファーム」の皆さんは、この結果を喜んだでしょうね。
ただ、今年の「ミルファーム」は、先週までの成績が、
「4勝・獲得賞金1億0152万円」と、去年の半分にも満たない数字に留まっています。
しかも、ブロワを出走させた4月30日(日)のゆきつばき賞を勝ってから、
先週までで「持ち馬が64連敗中」となっていますので、今、「ミルファーム」の皆さんは、
「早く連敗を止めて流れを変えたい」と考えている筈ですから、
1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)
のグリーンSに使うトルークマクトについては、牧場の関係者でしたら、
この馬を預けている尾関調教師に、メイチの勝負仕上げを指示しますね。
それに、最終追い切りについての報告が、
「南ウッドで強めに追われて、4Fが52秒5、終い1Fが12秒6
という時計を出していました。コンマ8秒前にいたドルメロ(古馬5
00万下)に、最後はあっさりコンマ1秒先着していましたので、厩
舎が念入りに仕上げてきたのでしょう」
という内容でしたから、いいレースが期待できると考えています。