的場均調教師がファルコンSに使う、
ビヨンジオールについて。
的場調教師は1974年に騎手免許を取って、次の年にデビューしていますが、
2年目には、スプリンターズSをシンガリ人気のジャンボキングで勝ったように、
早い内から乗り役としてのセンスの高さを見せていました。
ライスシャワー、グラスワンダー、アグネスデジタルなどに乗って重賞63勝(内GIを13勝)を含む1440勝を上げ、
調教師の試験に受かった2001年に乗り役を引退しました。
そして師は、2002年に自分の厩舎を開業して、最初の年は出走回数が少なかったため、5勝止まりでしたが、
2003年に12勝を上げると、その後はコンスタントに勝ち鞍を積み重ね、2008年には過去最高となる21勝を記録しました。
ただ、2010年までは、毎年、2ケタの勝ち鞍を挙げていたのですが、それ以降は、
2011年→5勝・獲得賞金1億2631万円
2012年→8勝・獲得賞金1億4082万円
2013年→8勝・獲得賞金1億1361万円
2014年→4勝・獲得賞金5523万円
と、2008年に21勝を上げていたことを考えると、
最近は明らかに物足りない成績となっていますね。
また、師のところは、これまで重賞には36回出走させているものの、
2009年の京成杯に使ったモエレビクトリーが3着に入ったのが最高という状況ですから、
乗り役時代に多くの重賞を勝ってきた師としては、「勝ち鞍が減っている」という状況と、
「重賞を勝てていない」という状況を踏まえると、かなりの危機感を抱いていると思います。
そういった状況から、1着賞金3700万円のファルコンSに使うビヨンジオールには、
大きな期待を寄せているでしょうし、的場調教師自身、「このチャンスを逃すまい」と考えている筈です。
何しろ、師の厩舎が重賞に管理馬を出走させるのは、
サトノタイガーを使った2012年の福島記念から、およそ2年半振りとなるのですから。
そのため、的場調教師がビヨンジオールを、メイチの勝負仕上げで出走させてくると見ていましたので、
最終追い切りの内容を確認したところ、
この前デビューした乗り役の野中騎手(レースでは横山典弘騎手が騎乗)
が南ウッドに入れて、全体で68秒7、終い13秒1を出していました。
ブライティアミル(古馬500万下)をコンマ6秒ほど追い掛けて、最後
はキッチリと同入するとてもいい動きを見せていましたね。
時計はそれほど速いものではありませんでしたけど、それ以上にスピードを感じさせるもので、
仕上がりの良さを感じさせるものでしたから、ここでもいいレースができると見ています。