「G1レーシング」がアーリントンCに登録している、
ケツァルテナンゴについて。
「G1レーシング」は、「現6歳馬が初めて出資者を募集した世代」と、
所属馬を走らせ始めたのが2011年からという、まだ歴史の浅い一口馬主クラブでして、
代表を務めている村井良孝氏は、「セントラルスポーツ株式会社」の取締役相談役も務めております。
東証1部上場企業である「セントラルスポーツ株式会社」は、全国各地で200店舗近くのスポーツクラブを運営しており、
2月9日(月)に発表した「平成27年3月期・第3四半期決算短信」の内容は、
売上高→383億4600万円(前年比6・9%増)
営業利益→22億4300万円(同11・9%増)
経常利益→19億2400万円(同13・2%増)
と、いずれも前年比を上回る数字を残しており、1000名以上の従業員を擁する「超」が付くほどの優良企業ですから、
同社の取締役相談役で、昨年の4月まで副社長を務めていた村井氏が、「同社の発展を語る上で欠かせない人物」であるのは間違いないですし、
その村井氏が「一口馬主クラブの経営」に乗り出したのは、
「30年以上に渡り、会員制スポーツクラブの経営で培ったノウハウを、
この分野でも活かせる筈だ」と考えたからなのでしょう。
「G1レーシング」の代表的な存在としては、2012年のセントライト記念で2着、
菊花賞で2着に入ったスカイディグニティや、同年のアルテミスSを勝ったコレクターアイテムや、
同年の札幌2歳Sで2着に入ったラウンドワールドなどが挙げられます。
また、同クラブは、2011年に所属馬を走らせ始めてから、
2011年→8勝・獲得賞金1億0178万円
2012年→20勝・獲得賞金3億9186万円
2013年→17勝・獲得賞金2億6708万円
2014年→26勝・獲得賞金4億0476万円
と、2013年こそ数字が下回ったものの、コンスタントに20勝近くを上げ、
昨年は過去最高の数字まで伸ばしております。
ただ、この順調な成績が出資者増加に直結していないと判断しております。
何故なら、同クラブは、昨年の6月9日(月)に、
全部で47頭の「2014年度募集馬」(現2歳世代)の詳細を記したパンフレットを発送し、
6月26日(木)まで「1次募集」を、7月12日(土)まで「2次募集」を行い、現在は、
「通常募集」を行っておりますが、確認したところ、満口となっているのは、
3冠馬オルフェーヴルの全弟にあたる「オリエンタルアートの2013」(父ステイゴールド)などの30頭のみで、
マイルCSを制したサダムパテックの半妹にあたる「サマーナイトシティの2013」(父ディープインパクト)など、
「募集中止」となった1頭を除く残りの16頭は、現在も募集されているのですから。
よって、現在はクラブの関係者達が、
「過去の募集馬を活躍させて、募集馬の質の高さをアピールしたい」と考えている筈ですが、
今年に入ってから先週までの成績は、「64戦1勝・獲得賞金4525万円」と、
明らかに昨年を下回るペースですから、まだ時期が早いとはいえ、今週以降は全力で巻き返しを図ってくると見ておくべきでしょう。
そのため、1着賞金3700万円のアーリントンCに登録しているケツァルテナンゴについては、
この馬を管理している笹田調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと判断しておりましたので
最終追い切りの内容を確認したところ、
「坂路で全体54秒7、終い12秒3という時計を出していて、
テンからスムーズに運んで、フットワーク抜群の動きを見せていました
から、この馬の力を出せるデキに仕上がったと判断していいでしょうな」
というものでした。
これらの理由から、この馬を「大いに注目すべき存在」と考えております。