小島太調教師が京成杯に使う、
フォワードカフェについて。
小島調教師は、調教師の試験に受かった1996年までに、乗り役として、
サクラチヨノオーに乗った1988年のダービーや、サクラチトセオーに乗った1995年の天皇賞・秋など、
重賞の85勝を含め、通算の勝ち星も1024勝と、
素晴らしい成績を残したことは、説明するまでもないでしょう。
師は、境勝太郎さんの厩舎を引き継ぐ形で1997年に開業して、1年目は9勝止まりだったものの、
2年目は14勝、3年目は27勝と、着実に勝ち星を伸ばし、4年目の2000年の2月には、
イーグルカフェで初めて重賞(共同通信杯4歳S)を勝つと、5月にはこの馬でNHKマイルCも勝ちました。
そして、2002年にはマンハッタンカフェを使った天皇賞・春と、
イーグルカフェを使ったジャパンCダートなど、4つの重賞を勝って、
「40勝・獲得賞金10億0738万円」という開業してから一番の成績を上げています。
ただ、最近は、
2012年→13勝・獲得賞金3億0369万円(重賞1勝)
2013年→21勝・獲得賞金3億6841万円(重賞勝ちなし)
2014年→14勝・獲得賞金3億1857万円(重賞1勝)
と、2002年と比べると、勝ち星と賞金のどちらも半分以下の数字に留まっているため、
小島調教師は今年、「2002年の成績を超えたい」と考えている筈ですが、
まだ今年は勝ち星を上げられていません。
また、京成杯に使うフォワードカフェは西川恭子オーナーの持ち馬で、
恭子オーナーと言えば、「カフェ」の冠名でお馴染みの故・西川清オーナーの奥様です。
恭子オーナーは、清オーナーがお亡くなりになってからも、
現在は「パーク24株式会社」の代表取締役社長を務められている息子さんの光一オーナーと共に、
JRAの馬主免許を取得されています。
小島調教師との付き合いは、清オーナーの代からでして、これまでに、
マンハッタンカフェやイーグルカフェをはじめ、これまでに、
清オーナーと光一オーナーと恭子オーナーの持ち馬を合わせて、全部で60頭を預かっています。
よって、小島調教師としては、お世話になった恭子オーナーに、
「恩返しをしたい」と考えているのは間違いなく、オーナーからの指示がなくとも、
京成杯に使うフォワードカフェについては、念入りに仕上げてくると見ておりました。
それに、小島調教師は、ストーミーカフェを使った2005年の共同通信杯から、
恭子オーナーの持ち馬を重賞を勝たせることができていませんから、その思いは尚更でしょう。
よって、最終追い切りの内容を確認したところ、レースでも乗る田中勝春騎手が坂路で強めに追って、
全体が50秒1という一番時計を出していましたし、動き自体がとても素軽いものでしたから、
力を出切れるデキに仕上がったと見ております。