鈴木照雄オーナーが招福Sに出走させる、

ベルウッドテラスついて。

鈴木オーナーの本業は、茨城県古河市に本社を構え、

医薬品の開発に必要な各種試験を主に手掛けている、

「ハムリー株式会社」の代表取締役社長です。

同社の前身は、鈴木オーナーの弟である鈴木信夫氏が、

動物実験用モルモットの生産と繁殖を行うため、

1981年に設立した「株式会社常陸動物医学研究所」でして、

創業当時、日本国内では、まだ動物実験用のラットやマウスでしかSPF化
(動物が、特定の病原微生物を持たないようにすること)を成功できていなかったのですが、

確か同社は、日本で初めてモルモットのSPF化に成功しており、

1983年から本格的に「SPFモルモット」の生産を開始していました。

その後、リスザルやカニクイザルの検疫業務なども手掛けるようになり、

1990年には、更なる事業拡大に伴い、照雄オーナーが、当時勤めていた「山之内製薬株式会社」を退職し、

同社の社長に就任して、社名を現在の「ハムリー株式会社」に変更しております。

そして現在は、「筑波研究センター動物技術研究所」、「筑波研究センター試験研究所」、

「筑波研究センター睡眠科学研究所」という研究施設を所有している上、県外にも、

「東京営業所」(台東区上野)、「大阪営業所」(淀川区西中島)の2拠点を構え、

200名近くの従業員を擁し、新薬開発に関わる受託試験・研究や製品提供などを手広く行っている同社は、

「業界を牽引する重要な存在」と言えるでしょう。

なお、馬主としての鈴木オーナーは、確か2007年からJRAで馬を走らせ始めており、

それからこれまでに50頭近くを所有しておりますが、その中に、オープンまで上がった馬は一頭もおりません。

また、鈴木オーナーは、これまで毎年のようにセールで多くの馬を購入しており、昨年も、

「HBAトレーニングセール」→590万円を使い2頭を購入
「八戸市場」→400万円を使い1頭を購入
「セレクトセール」→900万円を使い1頭を購入
「HBAサマーセール」→1230万円を使い2頭を購入

と、計6頭を総額3120万円で購入していますし、

もちろん今年も何頭かを購入する筈ですから、現在は、

「セール資金を早めに稼いでおきたい」と考えている筈です。

そして、ベルウッドテラスが準オープンの招福Sを勝てば、鈴木オーナーにとって、

「初めてのオープン馬」となる上、このレースの1着賞金1820万円の内、

「馬主の取り分」にあたる8割の1456万円を一気に得られて、

これを今年の「セール資金」に宛てられるのですから、私が鈴木オーナーの立場でしたら、

この馬を預けている二ノ宮調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

それに、最終追い切りについての報告が、

「南ウッドに入れられて、全体が69秒1、終いが13秒6
という時計を出していました。ほぼ馬なりでしたから、時計
は褒められるようなものではありませんが、動きそのものが
かなり力強くて、気合い乗りも十分という感じでしたから、
力を出し切れる状態なのでしょう」

というものでした。

これらの理由から、「大いに注目すべき存在」と考えております。


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