「社台グループオーナーズ」がチャレンジCに登録している
デウスウルトと、阪神JFに登録しているロカについて。
新聞の馬主欄に「吉田照哉オーナー」と「吉田勝己オーナー」と
「吉田正志オーナー」の名前が書かれている馬の大半は、社台グループが、
JRAの個人馬主資格をお持ちの方に出資を呼び掛けている
「社台グループオーナーズ」の募集馬で御座います。
ここでは、ベテランの馬主だけではなく、資格を取ったばかりで、
「最初は費用を抑えたい」と考えている馬主でも参加しやすいように、
1頭を10口に分けて共有するシステムを採用しております。
過去の募集馬で代表的な存在としては、
1995年のオークスと1996年のエリザベス女王杯などを制したダンスパートナーや、
1996年の高松宮杯(現在の高松宮記念)とスプリンターズSなどを制したフラワーパークや、
2003年のスプリンターズSを制し、2003年と2004年のマイルCSを連覇したデュランダルや、
2008年のジャパンCを制したスクリーンヒーローなどが挙げられ、
現役の代表的な存在としては、一昨年の朝日杯FSと昨年の皐月賞を制し、
昨年のJRA賞最優秀2歳牡馬に輝いたロゴタイプや、
一昨年のセントウルSを制したエピセアロームや、
昨年の目黒記念を制したムスカテールや、
同年の京成杯オータムHを制したエクセラントカーヴなどが挙げられるでしょう。
しかし、今年に入ってから先週までの「社台グループオーナーズ」の募集馬は、
「地方交流重賞」では、ワイルドフラッパーがエンプレス杯とマリーンCとレディスプレリュードを、
「地方重賞」では、ノットオーソリティがロジータ記念を、
ララベルがローレル賞を制しているものの、
JRAの重賞に於いては、福島記念をミトラが制した1勝のみに留まっており、
先ほど挙げた現役の代表馬は、
ロゴタイプ(牡4歳)獲得賞金3億2113万円→7連敗中
ムスカテール(牡6歳)獲得賞金2億1902万円→8連敗中
エピセアローム(牝5歳)獲得賞金2億1101万円→9連敗中(既に引退が決定)
エクセラントカーヴ(牝5歳)獲得賞金1億1479万円→5連敗中(既に引退が決定)
と、全くと言っていいほど活躍できておりません。
その成績が募集馬の出資状況にも影響していると私は見ており、
実際に今年の「社台グループオーナーズ」は、計83頭の「2014年度募集馬リスト」(現1歳世代)を発表し、
出資を受け付けていますが、私が確認したところ、エピセアロームの全妹にあたる
「ラタフィアの2013」(父ダイワメジャー)や、
ムスカテールの半妹にあたる「シェリールの2013」(父ハービンジャー)など、
65頭は満口となっているものの、
「募集終了」と「募集中止」となった4頭を除く残りの14頭は、
現在も募集を行っているのですから。
したがって、現在は「社台グループオーナーズ」の関係者達が、
「過去の募集馬を重賞で活躍させて、1頭でも多くの馬を満口にしたい」と考えている筈ですから、
チャレンジCに登録しているデウスウルトと、阪神JFに登録しているロカについては、
前者を管理している平田調教師と、後者を管理している今野調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておくべきでしょう。
そのため、2頭の上位入線を期待しています。