「社台レースホース」が阪神ジュベナイルFに登録している、
コートシャルマンについて。
六本木駅から外苑東通りを東京タワー方面に進み、
「飯倉片町」の交差点の手前を右に入った場所に、
レンガ造りで4階建ての「社台ビル」を構えている「社台レースホース」が、
「サンデーレーシング」と並ぶ大手の一口馬主クラブです。
また、同クラブの代表を務めている吉田晴哉氏が、
「社台グループの創業者」である吉田善哉氏のご子息であり、
社台ファームの代表・吉田照哉氏、ノーザンファームの代表・吉田勝己氏の弟であることや、
同クラブがこれまでに、ジェニュイン、バブルガムフェロー、タイムパラドックス、
ネオユニヴァース、ハーツクライなどで数多くのGIレースを制していることも、
改めて説明する必要はないでしょう。
昨年の「社台レースホース」は、グレープブランデーで制した東海SとフェブラリーSや、
ベルシャザールで制した武蔵野SとジャパンCダートなど、
重賞8勝を含む111勝を上げ、23億7888万円の賞金を獲得しておりました。
しかし、これに対して、「身内とは言え最大のライバル」である「サンデーレーシング」は、
2010年から2012年まで、3年続けて「社台レースホース」を抑えて「馬主リーディング1位」となっていた上、
昨年も、フェノーメノで制した日経賞と天皇賞・春や、オルフェーヴルで制した産経大阪杯と有馬記念など、
重賞6勝を含む103勝を上げ、26億5053万円の賞金を獲得し、
過去3年に続いて「馬主リーディング1位」となっているのですから、
この結果に、「社台レースホース」の関係者達は強い危機感を抱いたことでしょう。
そのため、今年を迎えるにあたっては、クラブの関係者全員が、
「馬主リーディング1位」を「絶対目標」としていた筈ですが、先週までの状況は、
1位「キャロットファーム」→107勝・獲得賞金26億1267万円
2位「社台レースホース」→98勝・獲得賞金23億4851万円
3位「サンデーレーシング」→92勝・獲得賞金22億3995万円
となっており、「サンデーレーシング」には1億円以上の差を付けているものの、
「キャロットファーム」には2億5千万円以上の差を付けられております。
また、「社台レースホース」は、計85頭の「2014年度募集馬」(現1歳世代)を発表しており、
出資を受け付けておりますが、現時点で満口となっているのは71頭で、
「募集中止」となった2頭を除く12頭は、まだ募集を行っております。
これが一般的な一口馬主クラブであれば、「大いに順調」と言えますが、
「誰もが認める最大手」である「社台レースホース」の関係者達は、決して満足していない筈です。
そこで現在は、クラブの関係者全員が、
「何が何でも、馬主リーディング1位の座を奪取したい」という思いに加えて、
「過去の募集馬を活躍させて、今後の出資者増加に繋げたい」という思いも抱いている筈で、
誰もが注目するGIレースであれば、その効果が大きいのは言うまでもありません。
そして「社台レースホース」は今週、
1着賞金6500万円(馬主の取り分は8割の5200万円)の
阪神ジュベナイルFにコートシャルマンを登録してきましたので、
私がクラブの関係者であれば、この馬を預けている松永幹夫調教師に対して、
必ずメイチの勝負仕上げを指示するでしょう。