永井啓弍オーナーがステイヤーズSに登録している、
スズカデヴィアスについて。
永井オーナーの本業は、三重県の四日市市に本社を構えている、
「トヨタカローラ三重株式会社」の代表取締役会長です。
1961年に設立された同社は、現在、「四日市本社店」、「鈴鹿西支店」、
「松阪支店」、「鳥羽支店」、「伊勢支店」など、三重県内に25の販売店を構えていて、
「2013年3月期」の売上高は「210億円」という素晴らしい数字でして、更に同社は、
「株式会社トヨタレンタリース三重」の主要株主でもある「優良企業」ですから、
そのトップである永井オーナーは、「誰もが認める関西経済界の大物」と言えるでしょう。
また、JRA馬主としての永井オーナーは、キャリアが30年以上に及ぶ大ベテランで、
個人の名義と「永井商事」の法人名義で馬を走らせていて、過去の代表的な存在としては、
まず個人名義では、1998年の宝塚記念を制したサイレンススズカや、
2005年の天皇賞・春を制したスズカマンボや、
2007年の高松宮記念を制したスズカフェニックスなどが挙げられ、
法人名義では、2007年のガーネットSを制したスリーアベニューや、
同年の阪神スプリングJを制したスリーオペレーターや、
2009年の菊花賞を制したスリーロールスなどが挙げられます。
1998年の永井オーナーは、「宝塚記念を含めて重賞を5勝」というサイレンススズカの活躍などにより、
「8億7026万円」の賞金を獲得しておりましたが、最近の獲得賞金は、
2011年→2億2195万円
2012年→3億7140万円
2013年→3億6827万円
と、1998年の半分にも満たない状況が続いています。
そして、この主な要因は、
2009年の京王杯スプリングCをスズカコーズウェイで制してから5年近くも、
賞金の高い重賞を勝てていないことが挙げられるでしょう。
ただ、その連敗は、サンレイデュークで今年の東京ハイジャンプを制し、
連敗を「65」で止めることができましたが、
永井オーナーは、まだ満足していないと私は見ています。
と言いますのも、永井オーナーは、今年は先週までに獲得した賞金は、
「4億6647万円」と、過去3年を上回る数字としていますが、
1998年のと比べると、4億円以上も少ない数字に留まっていますので。
そのため、私が永井オーナーの立場であれば、
「賞金の高い重賞をもっと勝ちたい」
と考える筈であり、1着賞金6000万円のステイヤーズSに登録しているスズカデヴィアスについては、
この馬を預けている橋田満調教師に対して、必ずメイチの勝負仕上げを指示するでしょう。
そして、最終追い切りについては、
「今朝、坂路に入れて、全体が55秒2、終いが12秒8
という時計を出していました。1週前追い切りでは、同じ
坂路で一杯に追われていたので、今回は軽めの調整程度の
ものでしたけど、テンからスムーズに加速して鋭い動きを
見せていました。これなら、この馬の持っている力は出せ
るデキに仕上がったと判断していいでしょう」
という内容でしたから、好レースが期待できると考えております。