角居勝彦調教師のところがエリザベス女王杯に使う、
キャトルフィーユとディアデラマドレとラキシスについて。
角居調教師は、高校を出てから北海道のグランド牧場で働き始めて、
１９８６年に競馬学校の厩務員課程を出た後、ナリタハヤブサや、キョウトシチーや、
ファイトガリバーなどを育てた中尾謙太郎調教師のところで厩務員として、
クロフネや、フサイチエアデールや、ブロードアピールなどを育てた松田国英調教師のところで助手として経験を積み、
２０００年に調教師の試験に受かって、２００１年に厩舎を開業しています。
そんで、最初の年に１９勝を上げた角居調教師は、２年目の２００２年に、
ブルーイレヴンを使った東京スポーツ杯２歳Ｓで初めて重賞を勝って、
４年目の２００４年に、デルタブルースを使った菊花賞で初めてＧＩを勝ち、
その後も、シーザリオで勝ったオークスや、ハットトリックで勝ったマイルＣＳや、
カネヒキリで勝ったジャパンＣダートとフェブラリーＳや、ウオッカで勝ったダービーや、
ヴィクトワールピサで勝ったドバイワールドＣなど、
大きいところで結果を残しています。
その角居調教師は、ここ３年、
２０１１年→５９勝・１１億９５１６万円の賞金を獲得
２０１２年→５７勝・１２億５９５５万円の賞金を獲得
２０１３年→５６勝・１７億５８４７万円の賞金を獲得
という数字を残し、３年連続で「調教師リーディングで１位」になっていますし、
昨年は、デニムアンドルビーを使ったフローラＳとローズＳや、
エピファネイアを使った神戸新聞杯と菊花賞など、重賞を６勝して、
今までで一番多い賞金を稼いだので、師にとって、「大満足の一年」だった筈です。
しかし、今年に入ってからの角居調教師は、エキストラエンドを使った京都金杯や、
エアソミュールを使った鳴尾記念など、重賞を８つ勝っとるものの、
厩舎全体では、「４０勝・獲得賞金１０億８７２０万円」という成績で、
このままだと、勝ち星も賞金も昨年を大きく下回ってしまう状況ですし、
調教師リーディングでは、１位の藤沢調教師より勝ち星が９つ少なく６位に留まっています。
それに、角居調教師は全部で５３頭を管理していますけど、
これまでに４億１３９７万円の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のエピファネイアは、
昨年の菊花賞を勝ってから３連敗となっていますし、
２番目に多い、２億７６７９万円の賞金を稼いどるデニムアンドルビーも、
昨年のローズＳを勝ってから７連敗となっているので、
今週以降は「何が何でも結果を出したい」と考えとる筈ですし、
キャトルフィーユとディアデラマドレとラキシスの３頭で臨むエリザベス女王杯は、
「角居調教師が勝負を懸けてきた」と判断すべきでしょう。
なので角居調教師がこの３頭をどのように仕上げてくるのか注目しましたが、
□キャトルフィーユとラキシス
「昨日、Ｃウッドで、コンマ３秒ほどラキシスを前に行かせて、
キャトルフィーユが追い掛ける内容で、２頭もビッシリと追って最後は２頭併入」
□ディアデラマドレ
「昨日、Ｃウッドで、古馬オープンのエアウルフをコンマ７秒前に行かせて、
馬なりで追い掛ける内容で、抜群の手応えで最後はコンマ２秒ほど先着」
という内容でした。
３頭とも、デキの良さをはっきりと感じさせる、
見込み通りのものだったことから、角居調教師のところの馬が「上位独占」
というシーンがあっても決して不思議ではないと思っています。
また、角居調教師のところは、土曜日の武蔵野Ｓにエアハリファを使いますけど、
先ほど書いた厩舎の状況から、エリザベス女王杯に使う３頭と同じく、
この馬についても「勝負懸り」と判断すべきでしょう。
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