みやこSに於いて、「注目すべき存在」と考えているのは、

深見富朗オーナーが登録している

ヴォーグトルネードです。

深見オーナーは、愛知県豊田市に本社を構え、

自動車の試作用プレス部品・金型などの設計・製作を行っている、

「株式会社建重製作所」の会長を務めています。

1973年に設立された同社には、自動的に工具の交換を行い、

刃物を回転させて金属を加工できる「門型マシニングセンター(5面加工機)」や、

立体物の寸法を高精度で測定できる「精密三次元測定機」や、

コンピューター上で迅速に的確な図面を作成できる「三次元CADCAM」など、

精密部品の加工に欠かせない設備が数多く揃っているそうです。

また、「愛知県豊田市」に拠点があることを考えれば当然ですが、同社の取引先は、

「トヨタ車体株式会社」、「豊田鉄工株式会社」、「トヨタ紡織株式会社」といった、

「トヨタ自動車の関連会社」が中心となっており、その他にも、「岡谷鋼機株式会社」、

「株式会社不二越」といった様々な企業が名を連ねていることは、

「株式会社建重製作所」の高い技術力が、周囲から大いに信頼されている証拠と言えるでしょう。

そして、JRA馬主としての深見オーナーは、20年以上のキャリアを誇る大ベテランでして、

これまでに100頭近くを所有しており、過去の代表的な存在としては、

2001年の東京新聞杯とダービー卿CTを制したチェックメイトや、

2003年の共同通信杯を制したラントゥザフリーズや、

2004年と2005年のエルムSを制したパーソナルラッシュや、

2009年のアーリントンCを制したダブルウェッジなどが挙げられます。

ちなみに、深見富朗オーナーの義理の息子さんで、現在は、

「株式会社建重製作所」の代表取締役社長を務めている深見敏男オーナーも、

JRAの個人馬主資格をお持ちで、2008年のNHKマイルCと

ダービーを制したディープスカイを所有しておりました。

また、深見オーナーは、9頭の現役馬を所有しており、その内の「稼ぎ頭」は、

これまでに1億2595万円の賞金を獲得しているヴォーグトルネードでして、

今年に入ってからは、ブリリアントSとジュライSを制し、BSN賞とブラジルCで3着と、

コンスタントに賞金を稼いでいますが、その他、これまでに多くの賞金を獲得している馬達は、

ファイヤー(牡6歳)獲得賞金7614万円→8連敗中
タイタン(牡6歳)獲得賞金6914万円→9連敗中
レインフォール(牡5歳)獲得賞金5920万円→17連敗中

と記せば分かる通り、最近は全くと言っていいほど賞金を稼げていません。

よって、深見オーナーは現在、

「他の馬の分を、ヴォーグトルネードでしっかり稼いでおきたい」

と考えている筈ですから、1着賞金3700万円(馬主の取り分は8割の2960万円)の

みやこSに登録しているこの馬については、管理している五十嵐調教師に対して、

メイチの勝負仕上げを指示していると私は見ております。


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