「ローズＳで期待できる存在」と考えているのは、
原礼子オーナーが登録しているヌーヴォレコルト。
原オーナーは、「サンシャイン６０」（東京都豊島区池袋）の５４階に本社を置き、
主に人材派遣や建設コンサルタントなどを手掛けている
「株式会社オメガコンサルタンツ」の代表取締役社長です。
１９８６年に東京都練馬区で「オメガエンジニアリング株式会社」として設立された同社は、
１９９１年に本社を千代田区に移転し、１９９５年に現在の場所に移転しています。
そして現在は、本社に加えて、「ＪＲ博多駅」のすぐ近くに「九州支店」などを構えており、
従業員数が２００名以上、売上高が１２億円（２０１３年度６月期）となっておりますので、
そのトップである原オーナーは、「誰もが認める優秀な経営者」と言えるでしょう。
そして、原オーナーは、１９９８年頃からＪＲＡで馬を走らせ始め、
キャリアが１５年以上に及んでいるベテランでして、これまでに７０頭以上を走らせており、
代表的な存在としては、２０１２年のフラワーＣを勝ち、
オーナーに初めての重賞タイトルをもたらしたオメガハートランドが挙げられます。
しかし、このオメガハートランドは、昨年の福島牝馬Ｓで５着になったのを最後に引退していますので、
今年を迎えるにあたり、原オーナーは、
「オメガハートランドの分も他の馬に頑張って欲しい」
という思いを抱いていた筈です。
その思いを示すかのように、今年に入ってからの原オーナーの所有馬は、
オメガハートロックがフェアリーＳを制し、ヌーヴォレコルトがオークスを制し、
オーナーに初めてのＧＩタイトルをもたらす活躍で、先週までの勝利数は、
１７勝を上げた昨年を上回るペースで１４勝とし、賞金は、
既に過去最高となる「３億３８５８万円」を獲得しています。
ただ、原オーナーは今後も、「貪欲に勝利を追及してくる」と見ています。
と言うのも、原オーナーは、１９９８年頃から毎年のように競走馬セールに参加し、
多くの馬を購入している方でして、過去５年だけでも、
計１４頭に総額２億６７００万円の資金を投じており、今年も、
「千葉サラブレッドセール」→１頭を１１００万円で購入
「セレクトセール」→２頭を８８００万円で購入
と、計３頭に総額９９００万円の資金を投じていましたが、
７月１４日（月）～１５日（火）の「セレクトセール」が終わってから、原オーナーの成績は、
「１勝・獲得賞金１１３４万円」
というものであり、その内、馬主の取り分は８割の９０７万円と、
セールで投じた資金の１割にも達していませんので。
そのため、現在の原オーナーは、「セール資金を早く回収したい」と考えている筈で、
１着賞金５０００万円（馬主の取り分は８割の４０００万円）
のローズＳに登録しているヌーヴォレコルトに関しては、
この馬を預けている斎藤調教師に対し、
原オーナーから勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておりました。
そのため、最終的に厩舎がどう仕上げたのかを確認したところ、その内容は、
「１１日（木）に行われた１週前追い切りでは、栗東から駆けつけた岩田騎手が乗って、全体が８１秒２、終い１ハロンが１２秒３という、いい時計出していました。ただ、本日の最終追い切りは、軽めの調整程度だったとは言え、全体の時計は６９秒７と、正直、物足りない内容でしたね、今回は、オークスから４ヶ月振りとなる訳ですから、この馬については、追い切り後の様子など、最後の最後まで念入りに確認する必要があると判断しています」
というものでしたから、馬券の中でどう扱うのかを私は慎重に見極めたいと考えております。
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