福島牝馬Sにキャトルフィーユを登録している、

「ロードホースクラブ」について。

同クラブの代表取締役を務めている中村伊三美氏は、

「モエレ」の冠名でお馴染みの中村和夫オーナーのご子息です。

このため、

「ロード」の馬と「モエレ」の馬が同じレースに出走してくる場合は、

「実質的には2頭出し」と考え、

「どちらで勝負を懸けてきているのか」

を慎重に判断する必要がありますが、

福島牝馬Sに「モエレ」の馬は出走しませんので、

「純粋にクラブとして勝ちに来た」と判断できます。

同クラブの過去の代表的な存在として真っ先に思い浮かべるのは、

スプリンターズS、香港Cの連覇を達成するなど、

国内外でGI6勝を上げ、昨年の年度代表馬に輝いたロードカナロアですが、

その他にも、1997年のラジオたんぱ杯3歳S
(現在のラジオNIKKEI杯2歳S)を制したロードアックスや、

2001年の中京記念を制したロードクロノスや、

同年のオークスを制したレディパステルや、

2004年の京都ハイジャンプSなど、

障害重賞3勝を上げたロードプリヴェイルや、

2011年と2012年の中山牝馬Sを連覇した

レディアルバローザなどが挙げられるでしょう。

そして、昨年の同クラブは、

ロードカナロアで制したGI3勝など、重賞4勝を含む24勝を上げ、

7億6766万円の賞金を獲得しておりましたが、

長年、クラブの「看板馬」として活躍したロードカナロアが、

昨年末で引退したことが大きく影響しているのか、

今年に入ってからは先週の3歳未勝利に出走させた

ロードヴォルケーノでようやく初勝利を上げたものの、

昨年の同時期と比較すると、

2013年(1月~4月3週)→12勝・獲得賞金2億8634万円
2014年(1月~4月3週)→1勝・獲得賞金5301万円

と、明らかに不振と言える数字となっております。

その状況がクラブ募集馬の出資状況に大きく影響していると言え、

同クラブは、全部で28頭の「2013年度募集馬」(現2歳世代)について、

既に募集開始から半年近く経つものの、

まだ半分の14頭の出資を受け付けているのですから。

しかも、まだ満口となっていない募集馬の内、

ジャックカガヤキの2012(牡・父ワイルドラッシュ)
→4月28日(月)午後5時に募集締め切り(5月上旬に小島茂之厩舎へ入厩予定)

レデイキルシェの2012(牡・父ジャングルポケット)
→4月30日(水)午後5時に募集締め切り(5月上旬から中旬に菊川正達厩舎へ入厩予定)

と、募集締め切りが迫っている馬も出てきており、

これに加えて、ダービーの週から始まる新馬戦に向けて、

厩舎に入る馬が出てくる筈ですから、クラブの関係者達が、

「厩舎に入るまでに少しでも多く出資してもらいたい」

と考えているのは間違いありません。

そのため、現在、クラブの関係者達は、

「過去の募集馬を重賞で活躍させて、
できるだけクラブの知名度を上げておきたい」

と考えている筈ですから、

福島牝馬Sに登録しているキャトルフィーユについては、

角居先生に対して、

「メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高い」

と判断しております。

また、今週の「ロードホースクラブ」は、

フローラSにデルフィーノを登録しておりますので、

こちらも全く同じ理由で、

「勝負懸かり」だと見ておくべきでしょう。

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